骨の健康を通じて人々の挑戦を応援する「骨太な未来プロジェクト」を始動
■アドバイザーからの「骨の健康」に関するコメント
【前 埼玉医科大学 教授 医学博士 板橋 明 先生】
超高齢社会の到来により、健康寿命の延伸が社会課題となっています。骨の健康維持は単に高齢者だけの問題ではありません。成長期にはしっかりとした骨格を形成、維持させ、また閉経や加齢に伴う骨量の減少を軽減させて骨強度を保つことが重要です。更には転倒しにくい筋力や平衡感覚を維持することなども必要です。しかし、骨の健康に対する認識は十分ではありません。このプロジェクトをきっかけに、より多くの人々が骨への関心を高めて頂ければと考えています。
【女子栄養大学 栄養学部教授 上西 一弘 先生】
成長期のライフスタイルはその後の骨の健康に大きく影響します。例えば、学校給食の牛乳は児童・生徒にとって重要なカルシウム源なので、土日や長期の休みにはカルシウム摂取が減少します。高校生以降の牛乳離れもみられます。また過度なダイエットやビタミンD不足など骨に関する他の大きな課題も見つかってきています。若い時期から骨の健康を考える、そんな人々が増えることを願っています。
【名城大学 薬学部教授 健康・スポーツ医科学研究センター長 梅田 孝 先生】
アスリート、特に女性アスリートや長距離陸上選手は、下肢の慢性スポーツ障害としてシンスプリントや疲労骨折が頻発することが知られています。