「ちょっと待った!」保育士が伝授!子どものうんち対応でやりがちなNG対応と正しい対策とは…!?
安心できる環境づくりをする
安心してトイレでうんちができるように、トイレの環境づくりを心がけます。例えば、いきむためには両足の裏がついていることも必要です。大人も両足の裏が床につかずブラブラした状態で「いきんでください!」と言われたら、それはそれは出しにくいと思います。子どもも同じです。トイレだとうまくいきめないから、トイレでうんちをしたがらないという可能性もあります。
ですので、大人のトイレでする場合は、子どもの足元に踏み台を置いたり、おまるがあればおまるでするなどもおすすめです。また、うんちやトイレをテーマにした絵本を読んで、トイレでうんちをすることを親子で身近に感じていくこともしてみましょう。
パンツの中でしたとしても叱らない
毎回パンツの中でうんちをしたとしても「叱らない」ことが大切です。思わず「またパンツでしたの?!」と言ってしまいそうになりますが、「スッキリしたね! おしり洗おうね」と言って、ササッと処理します。それだけでOKです。パンツの中でしたことについて叱る必要はありません。もし、ママが紙パンツのほうが安心なら紙パンツでOK! 子どものうんちのペースがわかっていれば、その時間帯だけ紙パンツにはき替えたり、パンツにパッドを敷いておくなどしてもいいと思います。
うんちのことで悩んでるとき、ママたちが思わずしてしまいがちな声かけが「もう、お兄ちゃんでしょ(お姉ちゃんでしょ)!」というような言葉。実はコレ、子どもの心を傷つけていることもあるのです。子どもはママの声かけから「うんちはトイレでするもの」ということがわかっています。
わかっているからこそ緊張してできなくなってしまっていることがあります。そしてまた「もう! お兄ちゃんでしょ(お姉ちゃんでしょ)!」と言われると、トイレでうんちをすることへの自信や意欲がしぼんでしまうのです。
以前、「家でうんちができるようにならないとサンタさんこないよ」と言われていた子が、保育所でパンツにうんちをしたときに「サンタさん、こないかなあ」と不安な顔になっていたこともあります。ママが目標とするゴールを決めて、なるべく早くにできるようになってほしい気持ちはよくわかりますが、うんちは毎日のことです。何気ない言葉1つが子どものプレッシャーにならないよう配慮することも大切です。