2022年1月27日 12:30
「言うこと聞かないと…」鬼でおどすしつけアプリってどうなの?使うときの注意点を保育士が解説!
しつけアプリの代わりに、子どもの心を傷つけずに大人の思いを伝えられるといいですね。
しつけアプリだと親の本来の思いが伝わらない
例えば、寝てほしいときに「寝ないと、オニさんがくるよ」としつけアプリを使うとします。親としては「夜はたっぷり寝て、また朝スッキリ起きてほしい」という思いから、しつけアプリを使っているでしょう。
でも、子どもの立場で言うと「オニがくるから寝ないといけない」という気持ちになります。すると、本来の親の思いが伝わりません。また、子どもが成長するとともに、しつけアプリが怖くなくなり効果が薄れてきます。今はしつけアプリに怖がって寝てくれるかもしれませんが、子育ては継続していくものです。今だけ手軽にできる方法を取るのではなく、将来のことも見据えて、しつけアプリに頼らずに子どもに思いを伝える方法を見つけていくことが結果的に子育てをラクにしてくれます。
親の思いを伝える3つのステップ
では、どうすればしつけアプリに頼らず、親の思いを子どもに伝えることができるでしょう? これには3つのステップがあります。
1.子どもの気持ちに共感する
おそらく、親の言うことを聞いてくれないのは、子どもが今何かをしている(したい)のではないでしょうか? ですので、例えば「ブロックで遊びたいのね」と子どもの気持ちに共感します。でも「ごはんの時間なので片づけてほしい」というこのママの思いを伝えるために、次のステップに進みます。
2.ママの思いをママが主語で伝える
「お片付けしなさい」と言うのではなく、「もうすぐごはんだから、お片付けしてくれると、ママうれしいな」と伝えるのです。このとき「ママと一緒に片づけよう!」と提案してももちろんOKです。
3.しばらく待つ
ママの思いを伝えたなら、子どもの様子を見ながら待ちましょう。子どもは、もうすぐごはんで、ママが片づけてほしいことは知っています。なので、子どもが動き出すまで待つのです。
実は、私たち大人は子どもを待つ事がなかなかできません。なぜなら、子どもの時間と大人の時間の流れが違うからです。子どもは普通電車で、大人は新幹線と思って待ってみましょう。待っても動かない場合は、1と2を再度言ってみましょう。子どもが動いてくれたなら「ありがとう、ママとっても助かったわ」