「お義母さんごめんなさい」ギクシャクした関係だった義母に…【体験談】
子どもを産んでから約2年間。子育てに口を出してくる義母が嫌でたまりませんでした。あれから6年。今では冷たく接したことを後悔しています。謝りたい、感謝したい。そんな機会がやってきたのが「義母の還暦祝い」でした。
子どもが生まれ、義母との関係がギクシャク
私は夫の家族と同居しています。子どもを産むまでは良好な関係を築いていたはずが、子どもが生まれてからは何だかギクシャク。
「ミルクを足したら?」など、私の子育てに干渉してくる義母の存在がストレスでした。
日に日に義母に対しての接し方が冷たくなる自分。このままではいけないとわかっていても、当時は自分の気持ちを抑えることができませんでした。そんな私の態度を義母は恐れ、必要以上に干渉してこなくなりました。
私のことを一番助けてくれたのは義母
義母が子育てに干渉してこない代わりに、いざ助けを得たいときにお願いしづらくなりました。当然、冷たい態度を取った自分が悪いのですが、産後特有の気持ちも理解してもらいたかった……。
でも結局のところ、私のことを一番助けてくれたのは義母でした。わが子が重度の病気にかかったときに救急車を呼んでくれたのも義母、私が仕事に行くために病気のわが子のお世話をしてくれたのも義母でした。
還暦祝いの場を借りて「お義母さん、ごめんなさい」
あれから6年、私は当時のことを謝れないままでいました。そこで義母の還暦祝いに気持ちを伝えようと決心! お店を予約し、家族全員で食事をしました。義母は終始にこやかでした。
ドキドキしながら「謝りたいことがあるんです」と切り出し、当時冷たい態度を取ったことを謝りました。そして言葉に表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいだということも。義母を見ると涙が頬を伝っていました。
義母は「こちらこそ干渉し過ぎて悪かった」と言ってくれました。今まで胸につかえていた気持ちが軽くなった気がしました。
食事の最後に撮った家族写真には、泣いて目を腫らした義母と私が。これもいい記念になったのかなと思っています。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
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