赤ちゃんが頭蓋骨を骨折する事故発生! 帰省中に起こった思わぬ事故
6歳未満の子どもを車に乗せる際にはチャイルドシートを使用しなければいけません。しかし普段は正しく装着している人でも、帰省や旅行など普段とは違う環境になると、「車が少ないから、事故なんて起きないだろう」「チャイルドシートがないけど、事故を起こさなければいい」など、根拠のない自信を持ってしまうケースがあります。そんなときに事故は起こってしまうのです!
チャイルドシート使用の義務化
子どもは体が小さいため、大人用のシートベルトを正しく使うことができません。そのため以前は、幼い子どもを保護者が抱っこして乗車するというケースが主流でした。しかしこの状態で車が事故を起こすと、子どもが車外に放り出されたり、抱っこしている人の体やエアバッグなどに子どもが押しつぶされたりするなど、子どもが重傷を負う事態につながりかねません。
そのため日本では2000年の道路交通法改正により、6歳未満の子どもを車に乗せる場合には、チャイルドシートを使用することが義務付けられました。
チャイルドシートによる事故事例
消費者庁に報告されたチャイルドシートに関連する事故情報を2例ご紹介します。どちらも保護者のちょっとした油断が事故の引き金になっていることがわかります。
保護者が後部座席で抱っこ
自動車で帰省途中、子どもが大泣きしたため、保護者が後部座席で抱っこしていた。
急ブレーキをかけた際に、シートの背面にあるプラスチックトレーと保護者との間に子どもの頭が挟まれ、頭蓋骨骨折の重傷を負った。
(0歳)
チャイルドシートを固定していなかった
チャイルドシートを車の座席に装着せず、ただ後部座席に置いただけの状態であった。子どもが自らよじ登り乗ろうとした際に、シートごと落下し、後頭部打撲の怪我を負った。(1歳)
帰省先など普段と違う環境でもしっかり装着しよう!
お盆や年末年始などの長期休みの際に、車を利用して帰省や旅行を楽しむという家庭も多いのではないでしょうか? 特に帰省先では、普段チャイルドシートを使用しない祖父母の車に子どもを乗せるという機会もあるでしょう。このような普段とは違う環境においてもチャイルドシートは正しく装着することが大切です。
子どもを車の座席にそのまま座らせたり、しっかりと固定されていないチャイルドシートに座らせると、急ブレーキや急カーブの際に、体を挟んだり、子どもが車外に投げ出されたりする可能性があり、危険です。