魔の2歳児!イヤイヤ期にどんな言葉をかけたらいい?保育士が教えます!
と気持ちに共感して、抱きしめてあげましょう。子どもは「ママが気持ちをわかってくれた」ということで徐々に落ち着き始めます。
「どっちにする?」と聞いてみる
例えば、保育現場でトイレトレーニング中の子が、「紙おむつが良い、パンツをはきたくない」と言い出します。もちろん、そのときに紙おむつにするという選択肢もあるのですが、「どっちのパンツにする?」とあえて紙おむつではなくパンツを2枚見せて子どもに選んでもらいます。そうすることで、子どもの気持ちが切り替わり、「こっち」とパンツを選んでくれることもあります。
本当にダメなことをしたときは?
本当にダメなことをした場合は、きちんとダメと言いましょう。ダメと伝えるときの3つのポイントはこちらです。
・子どもと目の高さを合わせる
・簡潔に伝える
・頭ごなしに怒らない
例えば、滑り台でわざと危ない滑り方をした子どもに「そう滑りたかったんだね。でも、座って滑らないと頭をぶつけてしまうかもしれないよ」なんて、共感して説明しても、途中から子どもは何を言われているのかわからなくなります。なので、子どもの目を見て「危ないからダメ」で十分です。そして、「座って滑ろうね」と言い、座って滑ったら「さすが〇〇ちゃん! 素敵!」といっぱい褒めましょう。
ここはきちんと伝えたい「ダメ」という基準(わが家のルール)は決めておきましょう。大人の感情によって「ダメ」の基準が変わると、子どもは混乱してしまいます。
このイヤイヤ期は、子どもの脳がとっても発達している時期です。「できた」「できない」「うれしい」「楽しい」「かなしい」「悔しい」などの喜怒哀楽の感情をたくさん体に詰め込んで成長している時期です。実は子どものイヤイヤ期は親として成長する時期でもあります。
時には子どもの感情につられて怒ることもあっても「ああ、今日は怒っちゃった」と反省して、子どもに素直に「今日は怒りすぎてごめんね」と謝っちゃいましょう。私も自分の子どもにはそれの繰り返しです。少しずつでも親として成長していけるといいですね。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。