<僕たちは親になりたい>「全然向き合ってあげられなくてごめん!もう逃げない」夫は妻に決意を示して
結婚してからすでに3年が経過した美咲と拓也。ある日、拓也の帰りが遅くなったことがキッカケで、今まで妊活を後回しにされてきた不満が爆発した美咲。一方で妊活がプレッシャーになっていた拓也は、心の中では(なんで家でも圧をかけられなきゃいけないの? )と思いながらも、本音を話せずにいたのでした。ひとまずその場を穏便に済まそうと、美咲に謝罪。さらに拓也は、近いうちに妊活に取り組む日を作ることを約束することに。しかし、急きょ拓也の出張が決定。申し訳なさそうに謝ると、美咲は残念そうな表情で「仕方がないね……」と答えたのでした。
後日、拓也はこの出来事を学生時代の先輩に相談。
すると先輩が言った「同じ年齢でも、男女で感覚が違う」という言葉に、ハッとさせられるのでした。
出張から帰ると、「子どものことを話し合いたい」と切り出した拓也。「今まで子どもがほしい美咲に合わせてた」と本音を話し始めたのですが……?
妻の目をまっすぐ見つめて、伝えた言葉は…
「はは、やっぱりそうだったんだ……」
美咲の言葉を聞いた拓也は、
うつむきながら話を続けます。
「うちは昔、親が離婚してるし、子どものころは
結構つらい思いも結構してきたから……」
「そんな俺がちゃんとした親になれるのかなって
漠然とした不安もあって、積極的になれなかった」
そう言い終わると、
美咲となら家族を作れると思ったことを伝えた拓也。
「今まで全然向き合ってあげられなくてごめん!
もう逃げない……!!」
「まずはこの1年……!
一緒に頑張って見ない?!」
まっすぐ美咲の目を見つめると、
ハッキリとそう提案したのでした。
◇◇◇
「美咲となら家族を作れるかしれない」という結論を出した拓也。きっとこの答えにたどり着くまで、いろいろと悩んだり、苦しんだりしたのではないでしょうか。しかし、拓也の発言からはちゃんと自分で決断し、美咲と一緒に前に進もうとしていることが伝わってきます。