「やっと会えたね」愛おしい娘と過ごす日々。生まれてきてくれありがとう<僕たちは親になりたい>
2度に渡り、美咲は愛する夫・拓也との子どもを授かったものの、どちらも残念な結果に終わってしまいました。一時は悲しみのあまり、人形をわが子だと思い込んでお世話をしていた美咲。しかし、拓也の支えもあり、何とか悲しみを乗り越えることができたのでした。3度目の春を迎えたころ、女の子の赤ちゃんを出産していた美咲。それからさらに月日は流れて、あんなに小さかった娘は幼稚園生に……!娘と過ごす日々は慌ただしく、大変なこともありましたが、毎日は喜びと幸せに溢れていて……?
娘と過ごす日々は、宝物のような毎日で…
初めての育児は目まぐるしく、大変だ感じながらも、
娘に触れる瞬間や何気ない日々の成長に
喜びと幸せを感じていた美咲。
「今後も健やかに育ってほしい」と、
心から願うのでした。
ある日、娘へのメッセージ記録を残そうと、
美咲は動画を突然撮り始めました。
「えーと……パッと思いついたので録画してます。
だから、ぐだぐだかも……」
美咲がカメラに向かって話していると、
拓也も入ってきました。
「これを見ているあなたは、
どんな子になっているかな」
「もしかしたら、
大人になっているかもしれないね」
語りかけるように、
娘に向けたメッセージを話し始めた美咲。
「私たちはあなたが笑顔で過ごすことだけを
望んでる」
そして、メッセージの最後は、
「あなたは私たちの大切な宝物です。
生まれてきてくれてありがとう」と締めくくったのでした。
◇◇◇
赤ちゃんを抱っこしているときの美咲の表情と、2人を見守る拓也の幸せそうな、そしてやさしくて穏やかな笑顔がとても印象的ですね。