義兄「低学歴の席はない」→高卒の私たち「立ったまま参加しよう」ざわつく会場を静めた祖母の一言は?
しかし婚約者は「低学歴の親族の席はありません」とニヤリ。姉に内緒で新婦の親族席を外したようで、私たちの席は用意されていませんでした。それなら仕方がありません。「席がないなら、立ってお祝いしましょう!」母はそう言って、堂々と式場へ。私たちは3人で並んで立ったまま、結婚式に参加しました。もちろん招待客からの注目を浴びたことは言うまでもありません。
「低学歴の席は準備していないなんて知らなくて、うっかりしていましたよ」と父が言うと、招待客がザワつきます。事情を知り、姉は婚約者と言い合いになってしまいました。
結婚式の異様な光景
そこで口を開いたのが婚約者の祖母でした。
「今日の主役は新郎新婦よ。新郎が学歴の低い者のために席を準備したくないと言うなら、それを受け入れるべきね」
そう言って、お皿を手に持ったまま私たちの横に立って食事を始めました。
「私、中学校しか出てないのよ。座ってて悪かったわね」
そこから、高卒だという招待客が次々に現れ、立って食事をする異様な光景に……。さらに驚いたのが、婚約者の勤める会社の社長も「こちら側」だったということ。これには、さすがに大慌て。社長は「高卒社長の会社なんて恥ずかしくて働きたくないだろうね」と冷たく笑いました。
姉と言い合いになっていた婚約者は絶句! 姉は笑いながら「この結婚は取りやめます! あとは楽しく食事しましょう」と言って、立って食事をする私たちの輪に加わったのでした。
生きていくためには、学歴の他にも大切なことがたくさんあります。学歴や職業だけで人間性まで判断し、排除しようとする婚約者では、結婚後も苦労するのではないでしょうか。早めに取りやめにできたことは不幸中の幸いと言えますね。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
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