「私のほうが花嫁みたい♪」新郎の幼馴染が勝手にケーキ入刀!?行き過ぎた悪ふざけ…その代償は?
といって、近くにある入刀用ナイフを手に取り、夫とケーキにナイフを入れてしまったのです。
「写真撮って〜!」とツグミ。私は、その光景を見て呆然としてしまいました。私の夢だったケーキ入刀を、なんでこんな女に横取りされないといけないのか……。悲しみと怒りがこみ上げてきました。
内輪ノリの代償
私はすぐに、この出来事を両親に報告。もちろん両親は私と同じようにカンカンに怒っていました。
すっかり夫への愛情が消えてしまった私は、結婚式を中止することにしました。
事情を式場に話し、司会者さんに協力を求め、ゲストにも中止を伝えます。会場がざわついたところで私と夫も登場。夫は急な私の申し出に真っ青になっていましたが、促されるままゲストの前に立っています。
ゲストに丁重に挨拶をし、結婚式をおひらきにしたところで、ツグミがニヤニヤと駆け寄ってきます。これは私の計算通り。私はツグミと夫のケーキ入刀の写真をスクリーンに映してもらい、言いました。
「このケーキ代は2人で払ってね! ケーキ入刀したもんね!」
急いで用意した請求書には、100万円の請求額が書かれています。これは当たり前の価格です。
両親が私のために最高級のいちごを敷き詰め、フルーツをふんだんに使っている上、生クリームもオーガニックという、唯一無二のケーキでした。両親の気持ちを踏みにじったと思うと、これでは安いくらいです。
悪ふざけでは済まされない事態に、真っ青になる夫とツグミ。彼らを置いて、私も式場を後にしました。ケーキを一口も食べられなかったことには後ろ髪をひかれますが、今度こそ、大切な人ができたときに両親に作ってもらおうと思います。
長年憧れていた結婚式を目の前で壊されてしまって、とてもショックだったことでしょう。「いつものノリ」で笑えるのは内輪だけ。調子に乗ると重大な事態を招きかねないのだと、肝に銘じてほしいですね。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班