「もう誰も信じない」家庭崩壊している家へ3カ月ぶりに帰宅した中学生⇒すると母がまさかの最低発言…
樹里さんには2歳年上の姉・海さんがいます。海さんには発達障害があり、樹里さんはいわゆる「きょうだい児」であり、「ヤングケアラー」でした。小学生のころから海さんのお世話や家事を頑張っていた樹里さんですが、中学生になり不満が爆発。見かねたお母さんが児童相談所の一時保護所を利用することを提案し、樹里さんは受け入れます。しかし一時保護所には発達障害の子も多く、家にいるときよりもストレスを感じるように。職員からのやさしい言葉も樹里さんにとっては的外れで、苦しい日々を送っていました。
実際に一時保護所で生活してみるものの、樹里さんが自分の居場所だと思えることはありませんでした。そうこうするうち、あっという間に満期の3カ月が訪れ、樹里さんは一時保護所を出て家に戻るのでした。
もう誰も信じない…愛なんか求めない…
※文句が → 文句を
一時保護所での保護期間が終了し、家に帰ることになった樹里さん。
しかし、家族との関係を修復することはできず、その溝は深まっていくばかり……。
そんななか、樹里さんは進学した通信制高校で友だちができます。この友だちの存在のおかげで、樹里さんは自分の人生を諦めることなく、これから足を踏み出す外の世界に希望が持てるようになりました。
◇ ◇ ◇
友だちに支えられ、受け入れてもらえたおかげで、ようやく自分の気持ちを外に出すことができた樹里さん。
今まで自分の気持ちを理解してくれる人がいなかっただけに、とてもうれしかったでしょう。
すべてを諦めてしまう前に、人生に希望を持つことができて本当によかったです。
これからも、樹里さんが樹里さんらしく生きていけるような道を選んでいってほしいですね。
そしていつかは、家族との溝も埋まっていくことを願います。
著者:マンガ家・イラストレーター ゆーとぴあ
【専門家回答】児童発達支援とは?個別支援計画、施設の併用、小集団のメリットなど【アンケート・保護者の声も紹介】