「お祝いにきてくれてありがとう♡」あざ笑う略奪女⇒私「復讐に来たのよ」計画の結果、2人の末路は…
彼女も私と親友の仲の良さを知っていたからか、快く代わってくれました。
マイクの前に立った私は、手招きをしてとある人物を呼び寄せました。それは、親友が付き合っていたバンドマン。スピーチが苦手な私は、彼と一緒にお祝いの歌を歌おうと計画していたのです。
親友と元カレに対しての恨みを込めた歌詞、そして、歌に合わせて浮気の証拠写真をスクリーンに映し出しました。浮気された当時から何かを察していたらしい友人席からは手拍子や拍手があったものの、両家の両親や親族席の空気はお通夜状態に。なんとか止めようと新郎新婦があたふたする様は滑稽でした。
翌日――。
元カレのご両親からは電話で謝罪がありました。しかし、元カレや親友からは「ふざけるな!」「式を台無しにしたんだから費用はお前たちが払え!」と連絡が。
親友に至っては「長年付き合った恋人に捨てられた惨めな負け組のくせに!」「将来有望な彼氏に捨てられた貧乏女と、全然売れないバンドマンのくせに、復讐なんて企んでるんじゃないわよ!」と言い出す始末。
そこで、私は元カレより自分の収入の方がはるかに高いことを教えてあげました。元カレと同棲していた部屋はすでに引き払って、今はコンシェルジュ付きのタワマンに住んでいることを伝えると、「え……?」と親友は言葉を失っていました。
さらに、親友が手ひどく振ったバンドマンの彼は、下積み時代を経て、現在は音楽プロデューサーとして活躍していることも伝えてあげました。ひたむきに音楽に取り組み続けた彼の努力がついに報われたのです。
「そんな……!」「あんたの彼は返してあげる!私は会社員の妻で終わるような女じゃないわ!」と言い出した親友。
人妻になっても相変わらずの親友に、私は呆れ果ててしまいました。
その後――。
親友は元カレとなんとか連絡を取ろうとしたそうですが、すでに彼は連絡先を変更し、親友の連絡先を事前にブロックしていました。
一方、私はさらに昇進。恋愛に割く時間がなくなって、よりいっそう仕事に打ち込んだ結果かもしれません。今はタワマンでのんびりとした生活を送っています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班