「そういう対応はやめて~!」保育士が伝える!意外と知らない連絡帳の親のNG行動とやってほしいこと
このように、連絡事項に体調面を書くことは、子どものためにも大切なのです。
食事の内容と量の記載
「食事の内容と量の記載」の部分も重要です。食事の内容は、わが家の食卓をのぞかれている感覚になるかもしれませんが、前の晩と当日の朝に子どもが、何をどれくらい食べてきているか?を知ることも実は保育園で生活するうえで大切なのです。
例えば、いつも朝ごはんをしっかり食べてきている子が、今日は「パン 1口」としか書かれていなかったら? 心配になりますよね。パンひと口しか食べていないなんて知ったら、それだけで「体調が悪くなる前兆ではないか?」「あまり食べていないし、今日は外遊びはやめておこう」などの判断材料になります。
また、おうちでは何を好んで食べているのか? その子の好みがわかりますので、給食時間の援助のヒントになる場合もあります。
排便や睡眠の記載
「排便や睡眠」は健康のバロメータなので、やっぱりこの欄も大切です。毎日うんちが出ている子が、ここ3日間おうちでも保育園でもうんちが出ていなかったら? おむつ替えのときにおなかを「“の”の字のマッサージ」してみたり、水分をいつも以上に意識的に与えてみたりなどの対策ができますね。
以前、おうちでの排便の記載が数日なく、保育園でもなかったので「最近、うんち出ていませんね」と心配して親御さんに声をかけると「え? 家では毎日出ていますよ」と言われ、ずっこけそうになったことがありました。
また睡眠時間の記載も大切です。普段の睡眠が21時~7時の子が、23時に寝ていても、5時に起きていても「今朝は眠たいから、ゆったり過ごそう」と判断できます。ここの欄が空欄だと「いつも通りに過ごしても大丈夫か?」と思いつつ保育がスタートすることになります。
毎日の連絡帳のやり取りが、実は日々の保育に生かされているのです。連絡帳は保護者と保育者の橋渡しと思い、書いていただけたらうれしいです。
作画/はたこ
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
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