「世界一幸せな子育てができる国」といわれているフィンランド。世界経済フォーラムが2014年10月25日に発表した「国際男女格差レポート2013」では、「もっとも男女が平等に近い国」で世界136ヵ国中2位にランクインしています。
女性の80%がフルタイムで働いているくらい働く女性が多いのに、幸せな子育てができるのは、なぜなのでしょう。どうやら国、行政に秘密があるようです。
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■フィンランドは育休3年のサポート体制フィンランドは、日本同様の晩婚化でありながら、出生率は日本より上回っています。(日本:1.39人 フィンランド:1.83人/2014年)。その理由の1つが、育児休業を3年取得できるという体制です。
フィンランドは人口が少ないので、「総動員で働かないと!」という考え方から、女性も男性も育休を3年取得できるという制度が整っています。
男性の育児休暇取得率も高く、パパが育児家事を積極的に行っているため、女性も社会進出しやすい環境をつくっているようです。
日本で安倍内閣が少子化対策として「育休3年」を打ち出した際、「3年も休んで職が保障されているのか?」という不安の声がありましたが、フィンランドでは1985年の労働契約法により、母親は子どもが3歳になるまで産前の職が保証されているほか、育児休業中も給料の7割程度が支払われるなど、保障も充実しています。
育時休業が3年取れるということは、保育園には2~3歳から通い始め、それまでは家庭で育児をしたいと考える人も一定数いるはずです。そうした場合、満3歳までは平均で月800ユーロ(約10万円)が支払われる、「家庭保育給付金」という制度を利用することもできます。