目次
・子育てコーチングの第1歩は、子どもを受け止とめること© yuuuu - Fotolia.com
「ある朝、娘が目覚めるなり『のどが痛いよ』と訴えてきた。家事をしていたので、布団にいる娘に遠くから『きっと口を開けて寝ていたんじゃないかなぁ?』と声をかけると、娘は『口なんか開けてない!』と言うと、布団に顔を埋めて号泣し始めた。
数日経った朝、娘が再び『のどが痛いよー』と言った時は、家事の手を止め娘の傍らに行き『どこ? どこらへん?』と聞くと、即座にパカッと口を開けた。私はじーっと覗き込み、喉の中をまんべんなく見てひとこと、『確かに赤いみたい』と低い声で、心底納得した口調で言った。すると娘はゆっくり口を閉じ、何事もなかったかのようにパジャマ姿のまま絵を書き始めた。