嫌なのは「子ども」ではなく、子どもがする「行動」である(しからずにすむ子育てのヒント特集1)


まず、こんな場面を想像して欲しい。

スーパーで我が子が走り回って大騒ぎ。
毎度のことで、堪忍袋の緒がプッチン!と切れたママは、
「どうしてちゃんと静かにできないの! 走り回ってダメな子ね!」
「ママ、そんな悪い子は嫌いよ!」
と子どもに向かって口走る。

ここで意識したいのが「あなた(子ども)自身」と「行動」とを分ける視点。
下記のように、行動と存在を引き離して考えてみる必要があるのだ。

【OK例】
「走り回る」のはNG。「あなた」はOK。
→存在を切り離して、行動を否定。


【NG例】
走り回るあなたはNG。
→行動と存在を一緒に否定。

「我が子の『存在』がイヤ」なのではなく、「その時の我が子の『行動』がイヤなだけ」。だから、その『行動だけを変えていけばいい』と考えてみよう。

「あなたはOK!」が心を育てる栄養に

小学生になる頃から、子どもは「自分のイメージ」が明確になってくる。「自分はOK!」というプラスのイメージを持てるようになるには、まず「大好きなママから自分はいつも守られ、認められている」という安心感が必要だ。

「少し意識するだけで、言葉がけがプラスに変わります。『子どもの存在は○。
行動がときどき×または△』と考えてみてください。さっそく今日から、将来の子どもの自己イメージづくりを意識して、試してみましょう!」と、高山さん。

次回からは、無意識にやっている自分のパターンを理解するために、事例を設定して、「あなたならどうする?」という三択式のQ&Aで、子育てのヒントを紹介します。

「こんな発想があったのか。もっと、この話を詳しく知りたい!」と思った人は

◇ママもこどもも悪くない!「しからずにすむ 子育てのヒント
嫌なのは「子ども」ではなく、子どもがする「行動」である(しからずにすむ子育てのヒント特集1)
(著者:高山恵子/学研教育出版) 定価:本体1,200円(税別)
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