わからないときは「わからない!」 その後の対応で子供の育ち方が変わる?
子どもの質問は突然です。しかも、結構難しいことを聞いてくるものです。ときには、聞かれたほうもその答えを知らない、わからない、なんてこともあります。そんなとき、あなたならどうしますか? 親がとるべき行動をお教えします。
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わからなかったら素直に「わからない」、これが正解!
子どもはよく大人に「これはどうしてなの?」「なぜそうなるの?」といった質問をぶつけてきます。子どもよりは大人のほうが知識を持っていると考えがちですが、大人だって世の中のすべてのことがわかっているわけではありません。ですから当然、子どもの質問に対して答えに窮することだって起こり得るのです。
そんなとき、親はどうしたらよいのか。
答えはシンプルです。「わからない」。これでいいのです。親としてしっかりと答えなければならない、と考えているかもしれませんが、意外にも子どもたちは、わからないなら「わからない」と、はっきり言われたほうが良いと思っているようなのです。
こんな実話があります。ある科学者が子どもたちに対する講演会に呼ばれて話をしました。その後、その会を開いた大人が、子どもたちに聞いたところ、「わかっていることと、わかっていないことをきちんと話してくれたのが良かった」と答えたそうです。
その科学者は子どもたちにこんな話し方をしたのです。
現在の科学ではまだ証明されておらず、はっきりとはわからないことがある、けれど、おそらくこういうことなのではないかという仮説はあるので、これからそれが正しいかどうかを調べていくのだ、と。
科学でわかっていることとわかっていないこととが、子どもたちの心の中にすっと受け入れられたようですね。だから大人だって、わからないものは「わからない」と答えたっていいのです。