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早産の兆候と診断、注意点について


早産は、いつからいつまでになりやすいの?

妊娠22週~36週末の間のお産を早産と呼びます。例えば妊娠22週の早産で産まれた赤ちゃんの体重は、出生児の平均の1/6程度の約500gで、発育が不十分な状態です。低血糖や無呼吸発作が起きやすく、十分に成長するまでNICU(新生児集中治療室)へ長期間入院することとなります。

また胎児成人病発症説によると、小さく産まれた赤ちゃんほど倹約遺伝子の働きで常に飢餓状態であり、摂取した栄養素をすべて蓄える傾向にあるため、将来的に生活習慣病を発症する可能性が高いと言われています。ママの心と体の栄養状態が悪いと、先天的ではなく、後天的に、子どもに症状が出る可能性があるのです。

また正常な正期産間近である妊娠34週以降の早産であっても、お産が早まるほどに、呼吸障害などが長期的に残る可能性があります。

(※1)

早産の症状

妊娠22週~36週末の早産期に、お腹が張るような子宮収縮が10~15分間隔以内に起こったり、不正出血や破水(羊水が流れ出ている状態)といった症状が見られるなら早産しかかっている可能性があります。
また、安静にしているにも関わらず、下腹部や背中に持続的に強い痛みがある場合、子宮収縮の影響により早産しかかっている可能性があるため注意が必要です。

ごくまれに、特に痛みに耐性がある人の場合は、子宮口が開き始めていることに気づかないケースもあります。いつもと違った痛みや症状がある場合は、早めに分娩医に相談しましょう。

診断の仕方と、診断後の生活について

主に妊婦健康診断時に、子宮口の開きや、破水または不正出血があるかを調べ、健診医及び分娩医が診断します。お腹が張ると子宮頸管がじょじょに短くなるため、長さがどれくらいかを経膣超音波断層法で調べることもあります。早産のリスクが発生した切迫早産と診断された時点で、在胎週数を伸ばすための安静入院または自宅療養が薦められ、お腹の張りを和らげる効果のある薬を処方されることもあります。家事や外出は控え、働いている場合も職場へ相談し、健診医及び分娩医の許可が下りるまではお休みをするなど安静第一に過ごしましょう。
健診医及び分娩医からの指導を職場へ伝える方法として、母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)などの利用も検討するとよいでしょう。

また万が一のお産リスクに備え、NICUのある総合病院か連携クリニックへの転院をすすめられる場合もあります。

普段から注意することとは

受動喫煙を含む喫煙を避け、長時間の重労働や移動は避けましょう。ママの心と体に負担をかけないことが一番の早産予防です。健診施設または分娩施設の妊婦健康診断をきちんと受け、早期診断に対処ができる環境を整えておきましょう。

厚生労働省「平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書(概要) P2

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