前駆陣痛はいつから? 間隔や痛みの症状・本陣痛との違いは?
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お産には陣痛が必要ですが、産前の子宮収縮によって、痛みが不規則に起こる前駆陣痛が発生します。実際のお産につながる本陣痛とは別物で、医学的には偽陣痛と呼ばれています。お産に備え、赤ちゃんが骨盤のほうに下がるため、その振動や子宮収縮でお腹の張りや痛みを覚えることが原因で起こります。個人差はありますが、腰痛や胎動も同時に感じる人が多いようです。本陣痛の予行練習と捉えると良いでしょう。
痛みの程度でいえば張りの間隔が一定ではなかったり、感覚がそれほど強くなかったり、また痛みが徐々に収まったりする場合は前駆陣痛である可能性が高いといえます。
一方で、弱くても痛みが続いたり徐々に痛みが強くなる場合は、微弱陣痛と呼ばれる陣痛の弱い本陣痛である可能性もあります。微弱陣痛は周期の長さや陣痛の強さが不足していることで、子宮口が上手に開かないと起こります。
痛みが長く続いたり、痛みの間隔が一定であれば本陣痛というものではありません。発生した陣痛がどのようなものなのかは、子宮口の開きや痛みの強さ、周期を圧力計などで測定し、分娩医が総合的に判断するものです。気になる場合は早めに分娩施設に尋ね、助産師や分娩医の指示を仰ぎましょう。
前駆陣痛が始まる時期
前駆陣痛は妊娠36週頃に起きはじめ、お産直前まで続きます。
いつお産を迎えてもよい時期であるため入院準備を済ませておくことをおすすめしますが、前駆陣痛が起こる時と実際のお産日は特に関係ありません。
また「前駆陣痛が重いと、本陣痛も重く難産になる」という俗説を聞くことがありますが、医学的な根拠はありません。
前駆陣痛の症状
前駆陣痛の症状は赤ちゃんの動きにより引き起こされるものであるため、個人差があり、痛みの間隔や強弱も異なります。例えば次のような症状があげられるものの、人によっては生理痛のように感じたり、前駆陣痛に気付かないこともあるようです。
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腹痛
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下腹部痛
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腰痛
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下痢のときのような痛み
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生理痛のような痛み
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骨盤周辺の痛み
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今までに強い痛みを感じたことがない部位に感じる痛み
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一定間隔で痛みがあるが、徐々に収まる
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不定期間隔で痛みがあり、徐々に収まる
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お腹が強く張って固くなるが、徐々に収まる
前駆陣痛はお産準備症状であるため、避ける必要は特にありません。起きた場合はなるべく安静にして、痛みの強さや周期を測ると本陣痛との差が分かり、安心につながります。痛み周期が規則的で徐々に狭まり、痛みも強くなるなど、計測内容によって本陣痛が予想される場合もありますので、自己判断せずに分娩施設へ問い合わせ、助産師や分娩医の判断を仰ぎましょう。