連載記事:教えて! てぃ先生保育園

1歳のわが子の成長をほかの子と比べて、つい発育の違いが不安になってしまうママへ【教えて! てぃ先生保育園 第1回】

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1歳のわが子の成長をほかの子と比べて、つい発育の違いが不安になってしまうママへ【教えて! てぃ先生保育園 第1回】
【ママからてぃ先生に質問】
1歳の子どもがいます。同じクラスの子とわが子を比べると、成長の違いが不安になってしまいます。比べちゃいけないと思いつつ、不安に感じてしまうのですが、どうしたらよいのでしょうか。


1歳のわが子の成長をほかの子と比べて、つい発育の違いが不安になってしまうママへ【教えて! てぃ先生保育園 第1回】

© beeboys - stock.adobe.com




【てぃ先生からの回答】
クラスの子と比べる意味は全くありません。


なぜなら、保育園のクラス内には年齢は同じであっても、月齢はまるで違う子がいます。例えば、同じ1歳児クラスの中には、4月時点で1歳1ヶ月の子もいれば、2歳になる子もいて、当然、発達は大きく異なります。特に乳幼児期は成長速度が早いので、目に見える違いも多々あります。

「クラス」というカテゴリが不安を煽っているだけで、それ抜きで考えれば、1歳1ヶ月の子と2歳の子が同じ部屋にいる、これだけです。

2歳の子と比べれば幼いと感じることもあるでしょうが、同じく約1年離れた0歳児と比べれば、とても大きく感じるでしょう。先述の通り、乳幼児期の成長速度は早いので、例え月齢が1ヶ月や2ヶ月の差でも、そこには大きな違いが出ます。生まれた誕生日の都合で、たまたま同じ部屋にいるだけ。
発達を比べる意味はないです。

■個々の成長がまったく同じならば、育児本は1冊だけでいいはず

また、月齢が同じくらいでも発達に違いを感じる場合がありますが、それは個々が違うだけ。身体の大きさ、髪の生え具合、歩く、お話する、その他これらが全員同じタイミングで、同じくらい成長するのであれば、育児本はこの世にたった一冊あればいい。でも、これだけ世の中に育児本が溢れかえっているのは、一人ひとりが全く違うからであり、それが当たり前だからです。

乳幼児期の発達に“差”はありません。あるのは“違い”だけ。
1歳のわが子の成長をほかの子と比べて、つい発育の違いが不安になってしまうママへ【教えて! てぃ先生保育園 第1回】

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この先に控えているトイレトレーニングが良い例で、あれは子どもの膀胱が大きくならない限り、大人が焦ったところでパンツにはなれません。いくら他の子と比べても、「おトイレちゃんとしなさい!」と叱っても、膀胱は大きくならないんです。


オムツがとれたことよりも大事にすべきなのは、その子に合ったフォローや言葉がけであり、それを実行する大人に気持ちの余裕があればあるほど、子育てそのものが充実した楽しいものになります。

他の子との発達の違いを比べる意味はないし、不安になる必要もない。でも、そういった気持ちになるのは理解はできます。子どもを大事に想えば想うほど、周囲の子どもたちとの違いが気になるもの。なんていったって、この世で一番大切な宝物ですから。

だからこそ、その宝物を他の子と比べるのはもったいないです。ぜひ、オンリーワンを楽しんでください。

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