子どもの性格は何で決まる? 性別、遺伝、思い込み?【イクメン脳研究者が教える“脳から考える子育て” 第4回】
■親の与える環境が男の子らしさ・女の子らしさを作っている!?
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―― なるほど。環境を作り上げているとはどういうことでしょうか?
池谷先生:例えば、男の子の親が「男の子=乗り物好き」と思い込んで、積極的に乗り物の絵本を買い与えることはありませんか? でも、女の子の親だったら、子どもが乗り物に興味を示していても、「そっか、好きなんだね」と受け流してしまうかもしれません。一方でプリンセスに興味を示したら「やっぱり好きなんだね」と積極的にテレビ番組を見せる人もいるでしょう。
―― すごく思い当たります(笑)。洋服も女の子らしい色やデザインのものを選ぶことがあります。
池谷先生:まさしく。そういう環境を作り出していくことを「ニッチ構築」といいます。それもあってか、海外の研究でお見合いサイトの写真を調べたら、特に指定はしていないのに、女性は上からのアングルで従順そうなイメージに、男性は下からのアングルで強そうなイメージに撮影されたものが多い傾向にありました。
■外見だけではない「親から子へ性格も遺伝する」
―― 子どものころから親や社会の影響を受けてきたということですね。
池谷先生:そうですね。ただ、各ご家庭の方針もあるでしょうから、一概に男の子らしさ・女の子らしさがあるのを良い悪いとは言えません。
―― 「うちは男の子なのにすごくおとなしくて…」と気にするママもたまに見かけます。
池谷先生:もしかしたら、親のどちらかが子どもの頃、そうだったのかもしれません。外見だけではなく性格にも遺伝はありますからね。昔はおとなしかったけど大人になって社交的な性格に変わって、親自身が忘れてしまっている可能性もあります。
男の子らしく育てたければそういう環境を与えればいいのでしょうが、その子の個性を尊重してあげてもいいのかなと思いますね。
―― 「女の子のほうがしっかりしている」といわれることもありますよね。それも大人側の思い込みでしょうか。
池谷先生:たしかに私自身も女の子のほうがしっかりしているように感じます。ただし、厳密に科学的な見地からは、それが真実かはわかりませんが、そう感じてしまうのは見る側のフィルターと環境によるところが大きいと思いますよ。
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