「スイマーバ」をご存じですか? 「スイマーバ」とは生後1カ月頃から使える、赤ちゃんのためのうきわです。
「いつから使えるの?」「安全なの?」と気になるママのために、使い方と注意点をまとめました。
■スイマーバとは? いつから使うの?
「スイマーバ」とは赤ちゃんが生まれて初めてエクササイズをすることを目的に開発された、うきわ型スポーツ知育用具です。イギリスで発売以来、世界中で人気です。
スイマーバを使い、プレスイミングといわれる水の中での全身運動をすることで、水への抵抗感がなくなり、心も体も刺激されて好奇心が育つことなどが期待されます。
この記事では「スイマーバとは何か」から「正しい使い方」などのポイントをご紹介します。使用方法を守って、お子さんとの幸せな時間を過ごしてくださいね。
▼上側にアゴが乗ることが首リングデビューの目安
スイマーバには「首リング」と「ボディリング」タイプがありますが、首リングからご紹介します。首リングとは、あごをうきわの内側にのせて装着する、首うきわです。あごがしっかりとうきわに乗るまでは使えません。
レギュラーサイズと小さいサイズ(プチ)があり、元々小柄な赤ちゃん、頭やアゴが小さい赤ちゃんなどはプチサイズを選びましょう。赤ちゃんの体形に合わせてサイズを選べるのはうれしいポイントですね。
▼生後1ヵ月を過ぎてから
スイマーバを使えるのは、赤ちゃんのあごがうきわの内側に乗るようになってから。うきわで、あごの下部分と後頭部を中心に支えられるかがポイントです。生後1カ月以内の赤ちゃんは、小さくてまだ使えない場合がほとんど。
一般的に、生後1カ月を過ぎてから使用します。
▼生後18ヵ月・体重11kgを超えたら使わない
スイマーバ首リングは、「生後18カ月かつ体重11kgまで」のお子さんが対象です。この時期を過ぎたら、首リングの使用はやめ、この時期を過ぎたら、スイマーバのボディリングという商品を使ってみてはいかがでしょうか。
■スイマーバをつかう時間
規則的な生活習慣を作るのに役立てるため、毎日決まった時間帯で使うのがおすすめ。お昼寝やお休み前などの寝る前に使用すると、ほど良い疲れでぐっすり眠れるでしょう。
食事の後すぐに使用することは、赤ちゃんが吐いてしまうかもしれませんので、避けてくださいね。
▼始めは5分程度
赤ちゃんの機嫌がいいときに、まずは5分程度使ってみましょう。初めから無理に長時間使う必要はありません。スイマーバを装着するだけで嫌がったり、水をこわがったりして、赤ちゃんが激しく泣いてしまうことはよくあります。
最初はうまくいかなくても、焦らずゆっくり慣らしていってくださいね。
▼なれてきたら機嫌を見ながら伸ばす
スイマーバや水に慣れてきたら、機嫌を見ながら、使う時間を徐々に長くしていきましょう。多くの赤ちゃんは2週間ほどで慣れて、水の中で遊ぶようになります。しかし個人差があり、最初から平気な赤ちゃんもいれば、慣れるまでに時間が長くかかる赤ちゃんもいます。赤ちゃんの様子をしっかり観察してあげることがポイントですよ。
■スイマーバの正しい使い方、正しく使わないと事故も多い!?
ここからは、スイマーバの正しい使い方をご紹介します。水に入る前に試着を行い、しっかりと使い方を確認しましょう。特に多いのは、あごが首リングから抜け落ち、水につかってしまうという事例です。事故のないように、注意して使ってくださいね。
▼空気は十分にあるか、破損はないか確認
スイマーバには、ハンドポンプがセットされているので、まずはそれを使って空気を入れましょう。空気栓は上下2カ所にあるので、両方から空気を入れてくださいね。目安はしわが外周に少し残る程度。空気が漏れていると沈んでしまい、事故の原因になるので、多すぎず少なすぎず適量になるように調整するのがポイントです。
空気が入ったら栓をしめたあと、内部に押し込むことを忘れずに。そして水の中に60秒間沈め、空気が漏れていないか確認します。
▼首浮き輪を付けてサイズ確認
水中で使い始める前に、試着して位置やサイズを確認します。首リングを両手で広げ、あごの部分から装着し、首の後ろで上下のベルトを留めましょう。装着は大人2人で行ってくださいね。
このときの確認ポイントは、首リングの上にあごが乗っているかと、きちんと頭とあごが支えられているかの2点です。首リングの中央に「Swimava」のロゴがあり、これがあごの下に来るのが正解ですよ。
装着したあとに、首回りに大人の指2本分のゆとりがあるかを確かめます。ゆとりがなかったりありすぎたりする場合は、使用を控えましょう。
▼35度〜41度の湯温に
湯温は35度〜41度となるように調整し、5分ごとに水温を確認しましょう。
使用する季節や場所(屋内か屋外か)、目的(水遊びなのかお風呂なのか)によって適温は異なります。
また、月年齢などの個人差もあるので、赤ちゃんの様子を見ながらその子に合った適温を見つけてくださいね。
▼足を伸ばしたら底につく水深
水深は、赤ちゃんが足を伸ばしたら、底につくくらいが適当。これは赤ちゃんがもっとも安全に動ける深さです。大人にとっては、かなり浅く感じるかもしれませんが、赤ちゃんの安全を第一に考えてください。水深が浅すぎても、転倒の危険があるため、適当な水深を守りましょう。
■スイマーバを使う注意点
スイマーバは使い方を間違うと、事故が起きる恐れがありますが、正しく使えば安全な遊具です。
誤解しないでいただきたいのは、「スイマーバはお子さんを待たせるための道具ではない」ということ。多くの事故は、大人が目を離した隙に起きています。
ここからは、スイマーバを使うときの注意点をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
▼子供から絶対に目を離さない
いちばんのポイントは「使用中は絶対にお子さんから目を離さない」ということです。たとえ一瞬でも目を離すと、お子さんがおぼれるなどの事故が起きる危険があります。個人のブログや商品の口コミを見ると、スイマーバでお子さんを遊ばせている間に、バスルームを出て用事を済ませるという人がいます。しかし、このようなことはせずに、ずっとお子さんのそばで見守っていてくださいね。
他のことをしない
お子さんがスイマーバを使用している間、大人はシャンプーなど何もせずに、赤ちゃんの様子を見守っていてください。赤ちゃんとは別にお風呂に入る時間を作ったり、赤ちゃんと兄弟姉妹を別々に入れたりするなどして、目を離してしまう原因を作らないように対策しましょう。
スイマーバは、赤ちゃんを待たせるための道具ではないということを忘れないでくださいね。
側を離れず手の届く範囲で
スイマーバを使っている間、他のことをしないで見守っているのはもちろんですが、見ているからといって赤ちゃんの側を離れ、手の届かない場所に行っても良いということではありません。口コミではこの間に着替えを用意したり、ミルクを作ったりしている人がいるようですが、このようなことはおススメできません。
▼上下のベルトを留める
スイマーバ首リングには、上下にベルトがついていますので、両方とも留めてください。赤ちゃんが「早く遊びたい」とせかしてきたり、下側のベルトが留めづらくて面倒になってしまったりすることもありますが、ベルトは一つだけでなく、2つとも留めなければなりません。ベルトはカチリと音がして、しっかりと留まっていることを確認しましょう。きちんと留まっていないと、赤ちゃんがうきわから落ちてしまう危険があります。
▼不安定な状態での使用はNG
不安定な状態での使用はやめてください。水に入る前に試着をして、きちんと装着できているか確認しましょう。ポイントは「あごが首うきわに乗っているか」。あごがうきわの穴から下に下がっていると危険です。赤ちゃんは遊びでうきわをくわえようとしたりして、初めはきちんと装着できていても、ずれてくることがあるので要注意。
▼使用の前は空気漏れを確認する
スイマーバを使う前には、本体を60秒間水に沈め、空気がもれていないか確認してください。空気を入れ空気栓を閉めたあと、その部分を内側に押し込むことも忘れずに。空気が漏れるとうきわが沈み、お子さんが溺れてしまうなど、事故の原因になるため、これも大事な確認ポイントです。
▼子供の状態をみながら使用する
使用中は、常にお子さんの状態を確認しましょう。昨日喜んで遊んでいたからといって、今日も同じ状態だとは限りません。機嫌が悪い日もあれば、眠い日もあります。理由はよく分からないけれど、気分が乗らずに嫌がるときも。そんなときはすぐに使用をやめてくださいね。
声掛けと笑いかけをしながらおこなう
スイマーバを使うことは、パパやママと赤ちゃんのコミュニケーションツールになります。声かけ、笑いかけをして、楽しい雰囲気を作ってください。
それが伝わると、きっと赤ちゃんも笑顔になり、みんなで楽しく過ごせますよ。
嫌がっているときにはやめる
機嫌がいいときもあれば、悪いときもあります。嫌がっているときは使用をやめましょう。嫌がっているのに無理に使用しても、良いことは何もありません。
特に使い始めは嫌がっているのに無理やり着用させると、嫌な記憶として残ってしまい、ずっと後まで使えないこともあります。
■スイマーバを使ってみた口コミで多い意見
スイマーバは使用方法を守れば、さまざまなメリットがある魅力的な商品です。赤ちゃんもパパやママもが楽しいひとときを過ごせますし、小さい頃から水に慣れておけば水に対する恐怖感などがなくなります。
ここでは実際に使ってみた人の口コミで多い意見をご紹介します。
▼最初は緊張している
赤ちゃんにとって首に何かをつけられるというのは初めての体験で、水の中で大人の手を離れるのも初めてです
やはり「使い始めは緊張しているように見えた」という意見が多いようです。顔がこわばっていたり、水の中で固まってしまったり。
赤ちゃんをこわがらせずに楽しめるよう、ゆっくりと慣らしていきたいですね。
▼慣れたら気持ちよさそう
赤ちゃんはママのおなかで羊水につかって育っていきますので、その頃を思い出すのか、お風呂が好きな赤ちゃんも多いのではないでしょうか? そのせいか、「慣れたら目を閉じて気持ちよさそうにしている」という意見がみられました。
赤ちゃんの気持ち良さそうな顔を想像するだけで、幸せな気分になりますね。
▼親子のふれあいになる
水の中を行ったり来たりしてパパやママに近づいたり離れたり。離れていく赤ちゃんを追いかけたり、手で水をバチャバチャやりあったり。水の中でのふれあいは、いつものふれあいとはまた違ったコミュニケーションの方法になるという意見も。深い結びつきを感じられることでしょう。
■生後6カ月から使えるスイマーバボディリングもチェック
生後6カ月以降は首リングだけでなく、ボディリングも使えるようになります。ボディリングは脇の下に装着するタイプのうきわです。「首リングが窮屈になってきた」「新しいものを試してみたい」。このように思ったときはボディリングをチェックしてみてください。
▼スイマーバボディリングの特徴
ボディリングは普通のうきわと違い、装着部分が楕円形になっていて、胴回りにぴったり合うように作られています。腕が動かしやすい、縦長のデザインが特徴です。首リングと同じく上下2層構造になっているので、片方から空気が漏れても急に沈むことはなく、安心できます。
▼スイマーバとスイマーバボディリングの違い
スイマーバ「首リング」と「ボディリング」は、「どこに装着するか」というのが大きな違い。首リングは首に装着し、うきわにあごを乗せて使いますが、ボディリングは脇の下に装着します。ちなみに共通しているのは、上下2層構造になっていることと、装着したときに大人の指2本分のすきまが必要であることです。
▼スイマーバボディリングの使い方
基本的には首リングと同じ使い方です。本体に空気を入れ、空気が漏れていないか確認します。ボディリングにも空気を入れるためのハンドポンプが付属していますよ。装着するときはボディリングを広げ、脇の下に中心がくるように胸側からつけ、上下のベルトを留めます。このとき大人の指2本分のゆとりがあるかがポイント。
水温は35度〜41度で、水深はお子さんが足を伸ばしたら、底につくくらいに調節しましょう。
▼スイマーバボディリングのメリット・デメリット
ここではスイマーバボディリングのメリット・デメリットをご紹介します。「スイマーバ」と聞くと首リングが代表的ですが、ボディリングも好評です。首リングがお気に入りの赤ちゃん。そろそろボディリングに移行しようかと考える人もいれば、首リングは抵抗があるので、ボディリングから始めたいという人もいるようです。
スイマーバボディリングのメリット
ボディリングにはサイズが2種類あります。お子さんの成長に合わせて選ぶことができ、首リングよりも長く使えます。
・「ベビーサイズ」 6カ月から2歳頃
・「キッズサイズ」 2歳から4歳頃
脇の下に装着するので首リングと比べ、手や体をより動かしやすい形になっているというポイントもメリットですね。
スイマーバボディリングのデメリット
生後6カ月から使えるとされていますが、「1歳前の赤ちゃんには大きすぎる」という声が多く見られます。装着時は大人の指2本分の余裕が必要ですが、大人の手が入ってしまうほどブカブカだったり、体に合わずすぐに抜けてしまったりということがあります。
サイズが合っていても、バランスをくずし頭の方から前のめりになってしまいがちなので、ボディリングを使うときにも、もちろんお子さんからは絶対に目を離さないでください。
■まとめ
スイマーバは危険という先入観をお持ちの方もいるかもしれませんが、使い方を守り、お子さんから絶対に目を離さなければ、安全で楽しい遊具です。
スイマーバを使うと多くのお子さんは喜んで遊びます。発達を促すきっかけにもなるので、スイマーバとともに幸せなバスタイムや水遊びを楽しんでくださいね!