1人っ子はかわいそう? 性格に見る「あるあるメリット・デメリット」
■1人っ子は増加「実は5分の1が1人っ子家庭」の現実
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厚生労働省が設置した国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、夫婦の完結出生児数(最終的な出生子ども数とみなされる値)の平均値 は、前回調査に続いて
2 人を下回った( 前回 1.96 → 1.94 人 ) ことが分かりました( 2015 年実施調査)。
また、一人っ子の割合が前回(2010年)の調査で15.9%だったものが、今回18.6%に上昇しています。このデータと照らし合わせれば、5組のうち1組は一人っ子家庭ということになりますから、決して「珍しい」ことではないといえますよね。今後、1人っ子の持つ稀少性が薄れれば「かわいそう」というワードも出てこなくなるのではないかと思います。
1 人っ子はきょうだい間でもまれることがないため、他人の気持ちをおもんばかる機会は少ないかもしれません。逆に言えば、きょうだい間でよく起こる理不尽な扱いや、我慢をしたりさせられたりといった経験も少ないため、劣等感や卑屈な気持ちを持ちにくいというメリットもあります。
もし親が、他人にもまれる機会の少なさをデメリットと感じるようであれば、なるべくたくさんの
子どもたちと接する機会をつくればいいのです。
例えば、保育園や児童館、習い事など、子ども同士の交流の場はいくらでもあります。
1人っ子の持つ特性を尊重しながら、デメリットと感じる部分を解消するのは難しくありません。
1 人っ子は
孤独に強く、小さいころから内省の習慣がつきやすいともいわれています。少子高齢化が進み、大家族が少なくなっている現代。1 人っ子はむしろ、
この時代に生きやすいメンタルの持ち主と考えられるのではないでしょうか。
参考:
国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」