でも母は
と言いました。
私は言われたとおり、もう少しがんばることにしました。でも、やっぱり自分には向いていないと思う気持ちは変わりませんでした。変わらないどころか、日に日に、その気持ちは増していきました。
だんだんと行きたくなくなり、習いごとを休む日も多くなっていきました。週3日ある習いごとでしたが、月に1回も行けないときもありました。それでも
母はやめさせてはくれませんでした。
■私のぽっかり開いた穴に母がいる…
小学校高学年になると、もう
「やめること」をあきらめました。だんだんまた通うようになり、すると母もよろこんでくれました。
中学校ではその習いごとの部活に入りました。強豪校で、成績は県大会でも常に上位でした。
メダルや賞状をもらうたび、
母はとてもよろこんでくれました。私もメダルをもらったり、賞賛されることはうれしかったです。
でも、ずっと自分の本当の気持ちは、ぽっかりと穴が開いてしまっていて。その穴の中に他人(おもに母)が住んでいるような感じでした。
…
長くなりましたので、続きは後編に…。
後編は、「もし子どもの時、習い事を辞めさせてくれたら…」と思ったときに、夫が言った言葉とは…。
子どもが親に対して持っている気持ち、親になって初めてわかる気持ちを見つめなおします。
教えて! みんなの習い事ストーリー