「いつもひとり…」うちの子、大丈夫? 心配なひとり遊び、問題ないひとり遊び
■心配なひとり遊び、大丈夫なひとり遊び、見極めは?
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ただ、なかには本当に心理的な苦痛を感じていて、仕方なくひとりで過ごしている場合もあるでしょう。
ひとりが心地良いからひとりでいるのか、心理的な苦痛からひとりでいるのか。見極める方法として、下記の項目があげられます。わが子の様子に当てはめて、チェックしてみてください。
・よく眠れているか。
・食欲があるか(おやつを食べるか)。
・園や学校のことを、聞けば話してくれるか。
眠れない、食欲がない、園や学校のことを聞いても話さない(話してくれた内容に問題がある)… という場合は心に悩みを抱えているのかもしれません。
遠慮せずに先生などに相談し、解決策を考えていきましょう。
よく眠れている様子で、食欲もあり、自分からは話さないけれど「今日どんな遊びした?」「どんな本を読んだ?」「何を習った?」など、質問すれば話してくれる。このような場合は、心理的な苦痛があるのではなく、ただひとりでいたいだけということが多いでしょう。
■「友だち100人できるかな?」同調圧力の功罪
みんなと同じが良いことである、と
同調圧力の強い時代を過ごしてきた世代は「友だち100人できるかな」という言葉もあったように、
友だちは多ければ多いほど良いと思ってしまうかもしれません。だからこそ、子どもがひとりでいると不安になってしまうのでしょう。
しかし、「家にひとりでいる」ことは環境変化に順応しようとしている、ひとりでいる楽しさを学んでいる場合もあります。今まではクラスのみんなや周りの環境に合わせていたけれど、ひとりで自分の好きなことができるようになった。それはある意味、
成長とも考えられますよね。
ひと昔前なら、「みんなと仲良くすべき!」と親や先生から教えられ、嫌いな人、苦手な人ともムリして一緒にいなければいけない風潮でしたが、今は
個人個人が自由に生きられる社会に変わってきているのかもしれません。
家にひとりでいる子どもたちは同調圧力を感じず、自分だけの世界を楽しんでいる、といえるのではないでしょうか。