連載記事:いつから? どうやって? 疑問だらけの子どもの足育
「妊娠・出産で足が大きくなった?」間違いだらけの靴選び【いつから? どうやって? 疑問だらけの子どもの足育 第3回】

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足育アドバイザーの高階貴子さんにお話をうかがい、3回にわたってお送りしてきた「子どもの足育」。
最終回となる今回は、座った姿勢で気を付けるべきことや、今からでも遅くないママの足育についてご紹介しましょう。

お話をうかがったのは…
高階貴子(たかしな・たかこ)さん
日本足育プロジェクト協会認定足育アドバイザー。自身の足のトラブルをきっかけに若石リフレクソロジストに。正しい知識で足を守ってほしいと足育講座を開催している。
・若石リフレ・足育 KICO
・日本足育プロジェクト協会
■足を育てる「座り方、イスの高さ」
――子どもの足育に、座り方は関係しますか?
高階貴子さん(以下、高階さん):体幹ができていなくても安定することから、子どもは割座(正座でひざから下を外側に出して座る姿勢)をしがちなのです。しかし、これは足をひねる座り方になってしまうので、上から見たら足がひし形になるように、足裏を合わせた座り方に直してあげましょう。
子どもをイスに座らせる場合は、できれば足裏が着く低いものがいいですね。ごはんを食べるときも足がしっかり着いていたほうが姿勢もとれるし、食べやすいのです。
テーブルで高いイスを使う場合は、下に台などを置いて足の裏が着く状態にしてあげるといいと思います。
足裏を着けたほうが、足の刺激にもなりますし体が安定します。そのほうが、ごはんを食べることに集中できますし、しっかりかめます。
学習机も同様で、足裏が床に着いていなかったら台を置くようにしましょう。

何度か座り方を直してあげると、自然と自分から足裏を合わせて座るようになる(写真提供:足育Lab Ta.Ta.Ta)
――ほかに取り入れられることはありますか?
高階さん:子どもの足の指をマッサージしてあげるといいですね。
指をクルクルしたり、指の付け根を反らせたり曲げたり、指1本1本をさすったりなでたり。子どもの足は柔らかいので強さは必要ありません。

足の指をクルクル回して、ポンッと離す。子どものマッサージは優しく触れるのがポイント
足のツメの切り方も気を付けてください。赤ちゃんのときは深爪をしている親御さんが多いですが、指先と同じが少し長いくらいのほうが、指の力を出す、守るにはいいんです。けり出す力をしっかり足に伝えることができますから。
また、深爪にすると巻き爪になりやすいという理由もありますね。