実家とのつきあい方 ~実母&実父と私~
自分が親になると、自分を育てた親(実母・実父・養母・養父)とのことがあらためて思い出されたり、子ども(孫)を介して“じいじばあば”になった親と接する機会ができたり。実家に助けてもらったり、ときには衝突したり、あえて距離をとってみたり。子ども時代の親の思い出や、今親に対して思うこと、実家とのエピソードについてを描いてもらいました。
自分が親になると、自分を育てた親(実母・実父・養母・養父)とのことがあらためて思い出されたり、子ども(孫)を介して“じいじばあば”になった親と接する機会ができたり。実家に助けてもらったり、ときには衝突したり、あえて距離をとってみたり。子ども時代の親の思い出や、今親に対して思うこと、実家とのエピソードについてを描いてもらいました。
コミックエッセイ 息子愛が止まらない!!
おばあちゃんって呼ばないで! 若くして祖母になった母の心の叫び(前編)【息子愛が止まらない!! 第24話】
■うれしいはずなのに心が痛む「おばあちゃん」という呼び名
さらに母は「ばあば」や「おばあちゃん」という呼び名そのものにも抵抗があったと言います。
特に母は若くして兄を、そして私を産み育ててきました。
しかも母はスタイルが良く、周りからも「お母さん若いね!」と幼少期の頃はよく言われていました。
そんな母は、私にとってもどこか自慢でした。
しかし、突然周りから「おばあちゃん」と呼ばれることで、母は「私はオバアサンになったんだな…」と、複雑な心境に。
もしかして心のどこかで傷ついていたのかもしれない、と言います。
かわいい孫の口から、私を認識して「ばあば」と呼ぶ声がする。
すごく愛しい。
うれしいはずなのに、なぜか心のどこかが痛む…。
しかし、母はこの年齢ならではの憂鬱を人に話せなかったと言います。
「いつまで若いと思っているんだ?」「あなたは孫もいて幸せなのに、そんな考え持つなんてひどい」
そんな声が聞こえてきそうで誰にも打ち明けられなかったのです。
複雑な思いの中、葛藤と闘いながらも「今」を受け入れていくうちに、自分じゃない「誰か」を作り出していたのでした。
母は長いこと、戸惑いを隠していたのでした。
体力や気力の衰えは自覚しているけれど、周りに悟られたくない。
そんな自分は、見栄を張っていたんだと母は話します。
だけど、もしかして女性ならわかることじゃないかな、と私は思いました。
「若い」と言われたら、やっぱりうれしいし、気持ちまで若返ると思うんです。
でも逆に周りから「おばあちゃん」扱いされたら?
やはり身も心も、なんだか老けていくような気がします。
そして今回の喧嘩をきっかけに、母の中にも心の変化がありました。
長くなってしまったので後編に続きます!
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