【医師監修】新生児のしゃっくりが多くて苦しそう! 対処方法は?
■しゃっくりをすると毎回苦しそうに泣いている! 要注意なしゃっくりとは?
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しゃっくりが止まらず、機嫌が悪い。いつまでも泣いているなど、いつもと様子が違う場合は、病気が原因の可能性もあります。
アレルギーが原因で起こっているしゃっくりは、鼻水や涙、じんましんなどの症状が伴います。また、まれに薬の副作用でしゃっくりが止まらなくこともあります。
少しでもいつもとちがうな…とママが思う時はすぐに病院で受診し、医師に相談することをおすすめします。
▼授乳後なら、「ママが食べたもの」への反応の可能性あり
赤ちゃんのしゃっくり、実はママが原因! ということもあります。ママが食べているものや飲んでいるものが、母乳を通じて赤ちゃんの体に入り、アレルギー反応を起こしている場合もあるのです。
赤ちゃんに卵アレルギーがある場合、ママが卵を食べると赤ちゃんに湿疹(しっしん)やしゃっくりなどの症状が出ることもあります。▼「しゃっくり+大量のよだれ」は、胃酸が逆流の可能性も?
しゃっくりをしながら大量のよだれが出ている場合は、赤ちゃんの胃酸が食道から逆流してきている可能性も考えられます。胃酸の逆流は、飲んだミルク・母乳と一緒に胃酸が食道に逆流することで、その期間が万が一長くなると食道が炎症を起こすことがあります。
しゃっくりに大量のよだれが伴うことが頻繁にみられるようなら、専門の医師に相談してみてください。
▼薬を飲んだあとも要注意
薬を服用している場合、その副作用が原因でしゃっくりが出ることもあります。授乳後、薬を飲ませたあとにしゃっくりが続くことが多いなど心当たりがある場合は、処方薬や服用量、飲ませ方が適切かどうかを確認することが必要です。すぐに医師に相談しましょう。
■まとめ
赤ちゃんの体は未熟です。ですから、ちょっとした刺激でしゃっくりが出ることがあります。しゃっくりの原因の多くは心配する必要がないものばかりなので、赤ちゃんが大好きなだっこをして、背中をさすってみたり、体を温めてみたりたりしてしみください。自然としゃっくりは落ち着くでしょう。
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赤ちゃんの体の成長とともに、しゃっくりの頻度は減っていきます。
「しゃっくりは自然現象だから」とママはゆったりとした気持ちで、赤ちゃんを見守りましょう。
ただし、先ほど紹介したように、中には心配なしゃっくりもあります。いつもと様子が違う場合はすぐに医師に相談を。
参考資料:
・厚生労働省
・『広辞苑』(岩波書店)
・『はじめての妊娠・出産 最新版』(ベネッセコーポレーション)
起立性調節障害の処方薬は?漢方は効果がある?副作用なども/医師監修