こんにちは、ねここあんな。です!
前回、「おばあちゃん」「ばあば」などの呼び名に苦しみ、人に言えない憂鬱(ゆううつ)を抱えていた私の母の話をしました。今回はその続きになります!!
■「ばあば」と呼ばれたくない自分を隠し、理想像を求めた母
母は気づかぬうちに、
「おばあちゃん=優しくてなんでもにっこり話す」という理想像を描いていました。
その理想像に近づくため、母は自分を出さないようになっていました。
私が出産するまでは、何でも悩みを話す友達のような親子だった私たち。
孫が生まれて幸せ! な傍らで実は「おばあちゃん」という立ち位置に戸惑う母…。
とはいえ娘の私に、
まさか「孫ができて、おばあちゃんと呼ばれるのがつらい」なんて話せなかったそうです。なぜなら孫の存在を疎ましく思っていると捉えられたら、悲しいから。
(もちろん母が孫の存在を否定するような気持ちはみじんもないのですが、娘家族には悟られてはいけない悩みだと思っていたそうです。)
それを言えずに丸2年がたち、家族からも「ばあば」呼びが定着していました。
そして「おばあちゃん」「ばあば」と呼ばれるうちに母は「おばあちゃんだからこうあるべき」と、自分ではない誰かになっていったというのです。
「懐の広いおばあちゃん」としての見栄があったのだそう。
しかも一度掲げた看板はなかなかおろせなかったのです。
自分の気持ちをだましていくうちに、だんだんと疲れていったと、母は話していました。