親がやりがちな8つのNG!少しの言い換えでイライラが減る
わかるよ」復唱して「~なんだね」
・落ち着く…親子で深呼吸。一度離れて他のことを考えるなど
・環境…近くで、静かに。余計な刺激を減らす
・聞く、考えさせる…「何があったの?」「次からはどうすればいい?」前向きな方向で話してみる
子どもが問題行動を起こしたときに、つい言ってしまいがちな赤カードの言葉を青カードに切り替える。これがメソッドのポイントだそう。
「練習して少し成功すればいい」くらいの気持ちで
「赤カードの言葉を使っていたら悪いお母さんだというわけではありません。青カードの言葉に切り替えるのには練習が必要なのです。それで、たまに成功すればいい。気軽に気長に続けられるのが一番いいと思います」と、ちはっさくの活動をサポートする伊藤さん。
【実践体験】
お話を聞いて、頭で理解したつもりでも、すぐに実践できるかというとなかなか難しいもの。
娘が通う保育園の懇談会で担任先生による『ちはっさく』の講習会があったので参加しました。はじめにお話を聞いて、練習からはじめました。まずは、大人同士で練習することからはじめるのがスムーズだそうです。
例:スーパーで買い物をしているときに子どもが店内を走りまわっています。そのときにどのように注意しますか?
子ども役と大人の役に分かれて練習をしてみました。
■大人が大きな声で「走らないで!」、「やめなさい」と注意した場合…子どもは「やだー」、「楽しいんだもん」と反発する
■大人が「ゆっくり歩こうね」、「一緒に手をつないで買うものを選んでみよう」と声をかけた場合…子どもは大人の言うことを受け入れやすい
このようにロールプレイングしてみると否定語で注意されたときよりも、大人の話を理解しやすく行動に移しやすいということを身をもって理解できます。
また大人同士で練習をしてみることで、赤カードの言葉だと、何をしたことで怒られているのか理解しにくいということがよくわかりました。
その後も何度か大人同士で練習を繰り返して慣れてから、実際にわが子に試してみました。
子どもを怒りそうになったときに、一呼吸置いて青カードの言葉を意識して切り替えるということを続けてみたら、お互いイライラする時間と怒る回数が確実に減りました。とはいえ、とっさに赤カードの言葉が出ることもあるし、青カードの言葉を使っても全部成功するわけではなく、きょうだいによって反応も違います。