外出時はマスク着用が当たり前の生活になり、人目からすっかり隠れてしまったフェイスライン。
ある日、自宅でじっくり鏡を見たら…たるんでる!?そんな自分に驚愕してしまった人も少なくないのでは?
今回は、フェイスリフトヨガ指導者の立場から、フェイスラインをすっきりさせるコツと日頃心がけたいことをお伝えします。
ストレートネックでごまかさないで!
コツをお伝えする前に、注意してほしいことが1つ。それは「ストレートネック」。
ストレートネックとは、正常な首の骨がアルファベットの「C」の字をゆるく引き伸ばしたようにカーブしているのに対し、首の骨が真っすぐ(ストレート)になってしまった状態のことを言います。
たしかに、ストレートネックの状態だと、一見あごの肉がすっきりしたように見せられますが、リスクが大きいのです。
頭の重さは、大人だとだいたい体重の1割で、その頭の重さを首が支えています。そして、頸椎(けいつい)が前に向かってカーブを描くことでクッションの役割をしています。
首をまっすぐにして、頸椎のアーチがなくなると、頭の重みによる負荷を直接受けます。
その首の角度が前に傾けば傾くほど、首にかかる負荷は2倍・3倍と増えていきます。
血流も悪くなり、肩こり・首こりや頭痛・腰痛だけでなく、私たちの敵!アゴの部分のたるみにもつながります。
アゴ肉対策には「胸鎖乳突筋」
「アゴを引いてください」と言われると、二重アゴになるという人も多いと思います。
ですが、アゴの引き方を変えるだけでも見え方が変わってきます。
左の写真は、アゴを首に近づけただけ。右はアゴを耳の後ろに引く意識で引いています。
これだけで印象が全然違うと思いませんか?
ただ、首や肩の筋肉が凝り固まっていると、意外と「アゴを耳の後ろに引く意識で」というのが難しく感じるかもしれません。
そんな人は、「胸鎖乳突筋」を鍛えるのがポイントです。
「胸鎖乳突筋」の鍛え方
・枕に頭をのせ、後頭筋を枕に押しつける
・2~3秒間隔で10回繰り返す
この動きを、1日2回(朝と晩)やるだけ。1週間もすれば、アゴを耳の後ろに引きやすくなりますよ。
舌の位置も正しく!
舌の位置が下の歯あたりに落ち込んでくることも、顔のたるみにつながります。
正しい位置は「舌の先が上の前歯にはくっつかず、前歯の裏側のふくらみの後ろ辺りに、いわゆる上アゴに広く触れている状態」