「もういいや」すぐあきらめてしまう子の心理と対応方法3つ
失敗したら、チャレンジできたことに着目して大いにほめる
チャレンジには失敗がつきものです。逃げてしまえば失敗はありませんが、取り組んだ先には、もちろん失敗することもあるでしょう。
そんなときは、結果に着目しないでください。「失敗したね、残念だったね」というような言葉がけは、必要ではありません。
残念だった、悔しい!という子どもの感情への共感は、悪いことではありませんが、あくまでも目的はチャレンジできる子に変身させること。
それならば、結果は置いておいて「よくチャレンジできたね!」「ちゃんと頑張れたね!」と、チャレンジした姿勢を評価し、共に喜び評価してあげることが大切です。
成功したら、成功そのものには着目しない
対応が難しいのはむしろ、チャレンジの結果、成功したパターンでしょう。
普通は、チャレンジが成功したら、成功を喜びます。
しかし、あきらめてしまう子がチャレンジをして成功した場合、成功そのものを喜んだり、ほめたりしても、あまり効果がないのです。
それよりも、「本当にすごいのは、チャレンジしたことなんだよ。成功したことよりも、チャレンジしてくれたことが嬉しいよ」ということを伝える必要があります。
この場合適切なのは、「よく最後まで頑張ったね!」という声がけであって、「成功おめでとう!」ではないのだということを覚えておきましょう。
プロセスを細かく教えることも重視して
あきらめてしまう子の中には、チャレンジのプロセスを説明してあげることで、ひとつひとつのハードルが低くなったと感じてチャレンジできるようになるケースもあります。
したがって、これから何かに挑戦させようという時や、今にもあきらめてしまいそうだという時には、目の前にある課題のプロセスを細分化し、どうしたらよいのかを丁寧に導いてあげることも大切。
いきなり大きな山に挑戦する勇気が出なくても、階段を1段ずつ登る勇気は出やすいからです。
どんな子どもも、挑戦する底力を持っているのです。
子どもが何歳になってもずっと、「チャレンジしたから今の成功があるんだよ。成功がえらいんじゃない、チャレンジするきみがえらいんだ。頑張ってよかったね。成功おめでとう」と祝福してあげれるような大人でいたいですね。
<文・写真:ライターあん茉莉安>