膀胱の機能が未発達で膀胱にためられる量が少ないと夜におしっこをしてしまいます。
(3) 睡眠の影響
尿意で夜目覚める子どももいますが、睡眠が深いため尿意では覚醒できない子どももいます。睡眠が深いということは正常な状態ですが、夜間尿量・膀胱容量の増加と睡眠の質がどう関係しているのかは、まだ十分に解明されていません。
(4) 心理的ストレス
半年から1年以上しなかった夜尿が突然始まる場合は、ストレスが原因の場合があります。強いストレスがかかると自律神経の働きが不調となり、夜尿の原因となることがあります。
3. 夜尿症を改善する原則と生活
夜尿症は子どもの性格や親の育て方とは関係なく、精神論などで改善できるものではありません。
治療の原則は「起こさず、焦らず、怒らず、ほめる、比べない」です。その上で、生活改善に取り組むことで治るケースが多くあります。
まずは生活改善を心がけましょう。
(1) 規則正しい生活をする
夜更かしや不規則な生活は夜尿を悪化させます。早寝早起きはもちろん、基本の3食もしっかりと摂りましょう。
(2) 水分の摂り方に気を付ける
寝る前の水分はもちろん控えます。しかし水分は大切なので、朝食・昼食ではしっかり摂ります。昼食後は水分を控えめにし、夕食時以降はコップ1杯程度の摂取にとどめましょう。
(3) 塩分を控える
塩分の摂り過ぎは、のどの渇きから水分の摂り過ぎにつながります。水分が適量であっても、おねしょの原因となりますので、控えましょう。
(4) 夜中トイレに起こさない
本人が自然に起きた場合はよいのですが、無理に起こすと寝ている時におしっこをする習慣がつき、おねしょが治りにくくなります。
(5) 寝る前にトイレに行く
トイレに行ってから寝るのはもちろん、布団に入っても30分以上寝付けない場合は再度トイレに行かせましょう。
(6) 寒さ・冷えから守る
冷えることで膀胱が縮小します。寝る際の室温や服装で、寒さ対策をしっかりとしましょう。
私の息子は小学校に入っても夜おもらしをすることがあり、尿パッドをつけて寝かせていました。しかし本人にとって逆にプライドが傷つき、つけずに寝ることを希望しました。2日続けておもらしをする時などは親もストレスになりましたし、受診をした方がいいのか?と悩みもしましたが、尿パッドをつけることをやめてからは劇的に回数が減りました。