2016年9月29日 11:01
イライラとさようなら。怒鳴らない子育てのための5つのポイント
子どもに対してつい怒鳴ってしまうということは、ママなら誰でも経験があると思います。しかし感情的に怒ることは子どもに響かないばかりかママにもストレスとなってしまいます。アメリカで開発されたCSP(コモンセンス・ペアレンティング)という児童虐待防止プログラムでは、子育てが楽になるというスキルを学ぶことができます。「怒鳴らない子育て」の実践的方法を5つご紹介します。
1.あいまいな言葉は使わずに具体的に伝える
子どもに何度も言っているのになかなか行動が直らないと「反抗ばかりして!」と思いがちですが、実は単に言いたいことが伝わっていないだけということが多いのです。「ちゃんとして」「いい子にしていて」「ダメじゃない」というのは、子どもにとってとても曖昧な言い方です。「靴は揃えて脱いでね」「ご飯を食べる時はテレビを消してね。食べ終わったらまた見ようね」のように、分かりやすく具体的に伝えましょう。
言葉かけをする時は目を見て話しかける方がより伝わります。
2.子どもが「しまった」と思う結果を与える
悪いことをした時には悪い結果を与え、子どもが自分で反省し「しまった」と思えるようにします。怒鳴ったり叩いたりして行動をやめさせても、子どもは反省しません。
悪い結果というのは、
①子どもの楽しみに一時的に制限をかける
②正しい行動をやり直させる(悪い言葉遣いをあらためさせるなど)
③元の状態に戻させる(汚した床を拭かせるなど)
の3つです。
例えば「ゲームの前に宿題をやるんだよね?今度から約束を守れなかった時はゲームの時間は半分にするね」と伝えると子どもは「次は約束を守ろう」と思います。
他には“あいつ”と言っていたら「悪い言葉づかいはやめなさい!」と一方的に言うのではなく「“あいつ”っていう言葉はよくないよね。なんて言うんだっけ?」と声をかけることで子どもに考えさせます。こう聞かれれば「〇〇君」と答えるので、子どもは自分で行動を正します。
3.子どもが納得する叱り方
効果的に褒める・叱るためには、子どもが納得する理由をつけることが大切です。
「また次もやろう」と思えるように具体的に。「弟におもちゃを譲ってあげて偉いね。そうしたら弟も譲ってくれるようになるね」などと言いましょう。
叱る時も頭ごなしに言わず「こうするとあなたにとってこんなにいいことがあるよ」という言い方をすれば、自分の行動が良い結果につながると思い指示に従いやすくなります。