2021年2月9日 07:00
困ったときの「僕は悪くない!」発言に潜む、ASD小5息子の課題。周囲との摩擦が心配で
「僕は何にもしてない」のに?
Upload By 丸山さとこ
予想外のところで何か困ったことが起きたりすると、「僕は何もしてないのに」「わざとじゃない」「そうしようと思ったわけじゃない」と言ってしまいがちなコウです。
多かれ少なかれ誰もが心の中に抱える思いではあると思うのですが、コウの場合はそれを本気で信じていたり熱弁したりしてしまうので、周囲とトラブルを起こすことも多いようです。
そんな彼に対して「何もしてないからですよ?」とツッコミが止まらない私は、一方で『コウにとってはそうなんだろうな…』と思う部分もあり、どうしたものかと長年頭を悩ませています。
「何もしていない」ことに気づいてほしい親心
例えば、「何にもしてないのに僕は嫌われてるんだ!皆、僕だけ手伝ってくれない!」と嘆いているときは、ひょっとしたら”僕だけが何も周りの手伝いをしていないから”そうなっているのかもしれません。
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そういう可能性に気づけるようになればと思いますし、自分で気づくのが難しいのであれば、「何でだろう?僕何かしてないことあるのかな?」と周りに聞けるようになっていってくれたらいいなと思います。
また、「〇〇だからお前はダメなんだ!」というダメ出しだけではなく、「〇〇が原因だと思う」「□□してみたら?」と話してくれる相手を見つけられるようになっていくといいな、と願っています。
ですが、「この人のために指摘しよう」と誰かに思ってもらうためには”コウの素直さ”も必要なのだろうということを考えると、これは長い時間がかかりそうだな…と頭を抱えてしまいます。
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「僕悪くないもん!」
と言っている人(思っている人)に教えてやろうという人は、よほど親切な人か”指摘せずにいられないほど、コウに対して困ったり怒ったりしている人”になってしまうわけです。
「悪気があったわけじゃない」「わざとじゃない」が続けば、コウにとっても周りにとっても負担が大きい状態になるだろうことは目に見えています。そのことにできるだけ早くコウが気づけるようになるといいな…と思いながら、思わず胸にそっと手を当ててしまう私でした。
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