2歳半で2語文が出ない息子、初めての「ことばの教室」は驚きの連続!目からウロコの「発語を促す話し方」
ことばの教室に行くことになったきっかけ
しのくんは、2歳7ヶ月をすぎても2語文が出ていなかったので、小児科の先生にことばの教室を紹介していただきました。
どんなところか想像がつかずドキドキしながら連れていったのを覚えています。
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初めてのことばの教室に行ってみると、9畳くらいの部屋に、椅子と机が置いてありました。
しのくんが通うことになったクラスは、先生がマンツーマンで対応してくれるところでした。
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先生との時間は驚きの連続!
まず、先生の声が大きくてビックリしました。ただ声が大きいだけではありません。ゆっくり、しのくんに分かりやすく意識して声を出しているんです。
私はそれを見てハッとさせられました。
それまで私は、しのくんに対して大きな声でゆっくり話しかけていなかったから…。
しのくんのペースに合わせて分かりやすく話すことの大切さを気づかせていただきました。
また、『先生がシャボン玉を吹いて、しのくんがそれを壊す』という活動をしたのですが…
しのくんが家族以外の人と、こんなに楽しそうに、「イェイイェイイェイ!」と声をあげながら、夢中でシャボン玉を次々に壊しているのを見て衝撃を受けました。
そしてもう一つ驚いたことが…!
先生は次にシャボン玉を吹く前に、指を1の形にして「もう一回する?」としのくんに聞いてから、シャボン玉を吹いていました。そして、それを3回くらい繰り返しました。
それから先生は「もう一回する?」と聞いて、しのくんの反応を待っていました。すると、しのくんも指を1の形にして、「やりたい」という意識表示をしたのです!
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当時のしのくんは、2語文はもちろんのこと、単語もあまり発することがなく、コミュニケーションが思うようにとれていませんでした。
私はどうすれば良いのか分からず、絶望的な気持ちで毎日を過ごしていましたが、先生のおかげで、しのくんと話すときのコツが分かり、ことばの教室に通うのが希望の光になっていました。
しのくんと初めて会ったときから、先生は私よりしのくんを分かっている感じがして「凄すぎる…!」と思いました。
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今もことばの教室に通うしのくんと、大きく変わった私の心境
4歳8ヶ月になったしのくんですが、今も月に一度ことばの教室に通い続けています。通い始めたときから思っていますが、毎回驚きの連続です(笑)。
そして、私には見えない何かが先生には見えているようで、私には分からないしのくんの行動理由を明確に教えてもらって、次の行動目標なども教えてもらっています。
なので、ことばの教室に通い始める前は、ネットの検索魔になっていましたが、今は先生に聞けば解決したり、こういうときはこうすれば良いというのを教えていただけるので、不安からネット検索を繰り返すこともなくなり、私の心も落ち着いています。本当に心の底からことばの教室に通って良かったし、先生に出会えて良かったと思っています。
これからも、いろんな人に支えてもらいながら、しのくんと一緒に私も成長していきたいと思います。
執筆/keiko
(監修:新美先生より)
自治体の幼児向けのことばの教室でしょうか。
良い先生に会えて、お子さんのことをより理解して関われるようになったというエピソードをご紹介いただきましてありがとうございます。
ことばのことで心配があるときに、ことばの面だけでアプローチするのではなく、行動面全体からお子さんの特性を理解して、ことばだけでない関わり方全般の工夫をすることで、結果的にことばの面も伸びてくることもあります。インターネットはさまざまな情報があふれていて、自分の子どもにあった情報を取捨選択することが難しくかえって不安になってしまうことがあります。実際にお子さんをみて、お子さんの行動をみて、お子さんに合ったアプローチの仕方を一緒に考えてくれる専門家に出会えると、親子共に安心ですね。
自治体に幼児向けのことばの教室はないところもありますし、希望しても必ず受けられるわけではないかもしれませんが、気になる方は自治体の相談窓口で一度相談してみると良いかもしれません。