【戦争・平和がテーマの絵本 8選】今、親子で考えたいこと
『へいわのぼく、せんそうのぼく』、『へいわのうみ、せんそうのうみ』というように、同じテーマを扱い、左ページには平和、右ページには戦争の状態を載せて、比較できるようになっているつくりです。違いは一目瞭然。小さい子にもとてもわかりやすく、そのシンプルさがすばらしい。それでは、敵と味方の違いはなんでしょう? 年齢を重ねればさらに心に強く響くはずです」
『へいわとせんそう』
文:たにかわ しゅんたろう 絵:Noritake(ブロンズ新社)
対象年齢:3歳くらいから
戦争・平和がテーマの絵本 #04
実話をもとに描かれたストーリー
『タケノコごはん』
「日本が戦争をしていたころ、主人公の男の子の学校には、けんかの強いさかいくんがいました。ある日、さかいくんのお父さんが戦場に行くことになり、そのうちに帰らぬ人となりますが、強いさかいくんは泣きません。でも、以前より意地悪になりました。しばらくすると、みんなが大好きな先生も出征することになります。お別れに、みんなでほかほかのタケノコごはんを食べます。みんなの想いは? そしてさかいくんは? 子どもながらに感じる、悲しみや怒りの入り混ざったやるせない想いと、ごはんのあたたかさのコントラストが身につまされます。何度も読むうちに子どもは、戦争の惨さをより深く理解していくことでしょう。映画監督の大島渚さんがご自身の体験から書かれたお話です」
『タケノコごはん』
文:大島 渚 絵:伊藤秀男(ポプラ社)
対象年齢:6歳くらいから
戦争・平和がテーマの絵本 #05
小さな子でも理解できるやさしい絵と文
『おひさまとおつきさまのけんか』
「ある日、おひさまとおつきさまはけんかをしてしまいます。おつきさまの遅刻をちょっと叱ったおひさま。それに対しておつきさまは……。そのやりとりが次第にエスカレートし、周囲を巻き込んで、とうとう本当の戦争になってしまう、といった世界で起こっていることの縮尺図のような作品。結局、苦しむのは小さきもの。きっかけはほんとうに小さなことだったのに。馴染みのあるせなせいこさんの絵で、小さな子でもわかりやすいです。平和の大切さや戦争の悲しさを理解する導入本にぴったりの一冊」
『おひさまとおつきさまのけんか』
絵・文:せなけいこ(ポプラ社)
対象年齢:3歳くらいから
戦争・平和がテーマの絵本 #06
世界で起きていることを想像してみよう
『ぼくがラーメンたべてるとき』
「ぼくがラーメンをいつものように食べているとき。