【知っておきたい子どものことVol.3】小さい子どもが抱えるストレスの対処法
腸の動きだけが過剰になってしまうため、お腹の痛みや不快感として現れるのです。ひどくなると下痢を起こしてしまうことも。つまり、ストレスでもお腹が痛くなることがあり、子どもが「お腹が痛い」と言うときは、本当に痛くなっているのです。
お腹が痛くなったときの
対処法は?
ストレスによるお腹の痛みで効果的なのは、お腹をさすって大人の手の温もりで温めてあげること。腸の血流がよくなり痛みが和らいでいくものです。痛みが出たときに、気持ちの問題じゃないの? 気のせいでしょ? 本当は痛くないんじゃないの? と疑ってしまうと、痛みが継続してしまうことも。先ほども説明したように、腸と脳はつながっているのです。ストレスが腹痛となって現れているので、子どもから親へのメッセージと捉えて、受け止めてあげましょう。
朝の慌ただしい時間など、忙しくてお腹をさすってあげられないときは、お腹に毛布か何かをかけてあげて、「寝てていいよ」などの声かけをしてあげるだけでも、気持ちが和らぐものです。ただし、お腹の痛みが治まらない、痛みがどんどん強くなる、顔が青ざめる、下痢がひどいなど、これらの症状が現れた場合は、ストレスではなく他に原因があるので、すぐに病院を受診しましょう。
子どもがストレスを
抱えているときのサインは?
未就学児の場合はとくに、何がストレスになっているのかが、うまく伝えられませんよね。ですから、大人がサインに気づいてあげることが大切です。<ストレスを抱えているときのサイン>
- お腹が痛くなる
- 笑わなくなる
- 集中力がなくなる
- 遊びが続かなくなる
- 食欲がなくなる
- 夜中に目を覚ましたり睡眠が乱れる
子どもは些細なことで笑ったり、夢中になるとずっと遊び続けたりするものですよね。ですが、ストレスがかかると「何をしても楽しくない」という気持ちに傾いていきますから、笑顔が少なくなり、集中力が低下し、遊びが続かなくなってしまいます。いつもより食べなくなったり、夜中に目を覚まして泣いたりするのも、ストレスが原因になっていると考えられます。
ストレスのサインに
気づいたときの対処法は?
まず、その日のストレスを和らげるには、たっぷりお話をしたり、寝る前に何もしないゴロゴロする時間をつくったりして、気持ちをゆるめてあげるのがおすすめです。お腹が痛いなどの、ストレスを抱えているときのサインが現れたときは、可能であれば1日しっかり休ませてあげましょう。