子育て情報『空間認識力が必要な「遠近法」。立体的な絵が描けるようになるのは小学校〇年生?』

空間認識力が必要な「遠近法」。立体的な絵が描けるようになるのは小学校〇年生?

それまでは、ぜひ、そのときにしか描けない平面的な表現を一緒に楽しんでください。

遠近法をしっかり理解するには時間がかかる

そして、子どもが空間認識を理解し始めると、絵の描き方について悩むことが多くなってきます。

山の向こうから川が流れてくる様子を描きたい、立体的なお家が描きたい、こっちにボールが飛んできているところを描きたい、駅のホームにたくさん電車が停まっている様子を描きたい――。子どもたちは試行錯誤をしながら、イメージした物を描写しようとするでしょう。

本人的には、「思ったように絵が描けない!」ということが増えるかもしれません。しかし、遠近法をしっかり理解していく過程の子どもたちの表現は、とてもおもしろく、それらは子どもたちが大きく成長した後は見られない表現ばかりです。

例えば、滝のように見えるものが実は川だったり、ジュースの缶の上の部分と底の部分が両方とも描かれていて、缶が潰れているように見えたりします。大人から見て間違った描き方に見える表現は、ウラをかえすと、子どもが自分で考えて描いてみた表現です。
そして、自分で新しい表現を取り入れてみるような子は、「あれ、何かが違う!?」と思ったときに違和感を感じます。そして、周りの人に描き方を聞いたりするでしょう。その試行錯誤を繰り返しながら、遠近法を理解していくのです。

遠近法を意識し始めてからしっかりと理解するまでの数ヶ月間の作品は、時間がたってから見返してみると感慨深いものがありますよ。平面的な絵とともに、大事にとっておくことをおすすめします。

空間認識力が必要な「遠近法」。立体的な絵が描けるようになるのは小学校〇年生?


空間認識力が必要な「遠近法」。立体的な絵が描けるようになるのは小学校〇年生?


「五感」を使って観察する力を磨こう!

子どもが観察してものを描くことができるのは、小学校3年生くらいからと言われています。それは、小さい子どもたちは目で見て絵を描いておらず、感じたものを表現しているからだと言われています。実際に、視力の弱い子(弱視)と視力が良い子の観察画はほとんど同じという実験結果もあるのです。小さい子どもが観察画をする場合は、描写力よりも、「五感を使って観察する力を磨く」ことをテーマにすることをお勧めします。簡単にやり方をご説明しましょう。

<草花を描く>
・あらゆる角度から観察してみる(上から、横から、近くから、ちょっと離れたところから)
・花や葉っぱのにおいを嗅いでみる
・花びらや葉っぱ、茎を実際に触ってみる
・花や葉っぱ、茎について、気がついたことを話す
茎にある産毛を発見したり、葉っぱのギザギザに気がついたり――。

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