コミュニケーション能力向上につながる! 子どもの「自己表現力」を育む3つの方法。
自分の感情を言葉にできず、泣きわめいたり、怒ってしまったり、物に当たってしまったり……。そんな場面で、保護者のみなさんは子どもにどう接していますか?
親の接し方によっては、子どもが余計にストレスを抱えてしまったり、周囲の友だちとのトラブルを起こすきっかけになったりしてしまいます。そしてその積み重ねが、その子のコミュニケーション能力にも影響してくるでしょう。
そこで、親としてどんな声がけをし、寄り添うべきか。さらに、子どもの「自己表現」を上手に引き出す方法をご紹介します。
子どもの「気持ち」を親が「言葉」にしてあげる
ボキャブラリーがまだまだ未熟な幼少期の子どもにとって、自分の感情をうまく言葉にすることは難しいこと。しかし他者とのコミュニケーションを考えたときに、自己表現はとても大切なのです。
では、気持ちを表現する言葉をどのように引き出していけばいいでしょうか。
まず、自分の気持ちを表現するためには、子ども自身が自分の気持ちを知ることが重要です。親は、子どもの様子から気持ちを察知して、その気持ちを言葉にしてあげましょう。
「子どもがとても「嫌な気持ち」でいる場合は、「イライラする」「悲しい」「悔しい」「寂しい」のように感情にもさまざまな種類があります。しかし、子どもが自分自身でどのように感じているのかを理解することは難しいです。周りの大人が、話を聞いてあげて、「それなら、その『嫌な気持ち』は『悔しい』ってことだと思うよ」というように、子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。子どもの気持ちに「ラベル」を貼ってあげるようなイメージです。」
(引用元:NHKエデュケーショナル|子どもの気持ちを知るヒント「思いを『言葉』で伝えさせる」)
このように、子どもが初めての感情に向き合っているときは、親がその気持ちに当てはまる言葉や表現を代弁してあげるのです。すると、子どもが自分の今の感情と言葉をリンクさせて、それを習得することができます。
また、このような感情と言葉のリンクを繰り返していると、周りにいる友だちの気持ちも理解できるように。そして友だちが、自分と同じような気持ちをもっていることや、ときに違う気持ちになることがわかるようになります。
子どもが言葉を選んでいるとき、親は「待つ」!
子どもが自分の気持ちを表現できるように親が代弁してあげることが有効だと紹介しましたが、実は注意点もあります。