コミュニケーション能力向上につながる! 子どもの「自己表現力」を育む3つの方法。
大人が意図的な代弁をやりすぎてしまった場合、子どもはそうは思っていないのに、親の意見を押し付けられることになってしまうのです。
また、自分の望みや気持ちを口に出して伝える前に、何でも大人が代弁してしまったり、叶えてしまったりすると、子どもが周囲の人に自分の思いを伝えようとする意欲が育ちません。
もしお子さまが言葉を選んでいるようであれば、「今、この子は一生懸命考えているんだ」と、言葉が出てくるまで待ってあげましょう。
大人であっても重要なことを相手に伝えるときは、言葉を選ぶと思います。つい気持ちが焦ってしまうかもしれませんが、「子どもの表現力を育む時間」だと割り切って、ぜひ考える時間を与えてあげてくださいね。
この「考える時間」を奪ってしまうと、子どもは考えずに話すようになってしまいます。そしてその癖がついてしまうと、考えること自体が面倒になってしまうかも……。子どもが自分で気持ちを伝えるられるように、親が「待つ」ことはとても大切なのです。
子どもが何かを伝えたとき、周囲の大人にしっかりと話が聞いてもらえたという経験は自信につながり、自分の思いを伝えようとする意欲を育てることになります。
絵本から豊かな「感情表現」を学ぶ
もし、自分の言葉選びや表現に自信がない方は、感情表現が豊かな絵本を子どもと一緒に読むなどして、親自身も学んでいくことが有効なようです。
たとえば、『どんなきもち?』(西村書店)などは、気持ちを表す言葉がたくさん登場するのでおすすめです。
わくわく、びくびく、もじもじ、しょんぼり。
むしゃくしゃ、やきもき、うっとり、どきん・・・・。
どんな時に、わくわくするのかな。
びくびくするって、どういうことかな。
怒っていることを伝えるには、どんな言葉があるのかな。
(引用元:EhouNaviStyle|「いま、どんなきもち?」 自分のきもちを考える絵本)
子どもたちはこの絵本を読みながら、たくさんの気持ちがあることを知ります。
「こんなときは〇〇〇という言葉がぴったりだね」など、親子で話し合いながら読んでみましょう。登場する魚たちに共感しながら、自分のもやもやした感情を整理することができるようになるかもしれません。
お子さまのお気に入りの絵本にも、気持ちを表す言葉がたくさんあると思います。読み聞かせの際に、「どんなときに〇〇〇って気持ちにななるかな?」