5人に1人は「人一倍敏感」である。“すぐに傷つく心のメカニズム”と声かけのコツ
台所から響く「トントン」という包丁の音の大きさから、「母はイライラしているのかな?」と気になり、不安になることがありました。
(引用元:msnニュース|敏感すぎるあなたは「繊細さん」かも……HSPの生きづらさを軽くする方法「『とりあえず』で楽になる」)
普通の人にとってはまったく気にならない日常の出来事に対して、人一倍敏感に反応してしまう子は、人よりも多くの情報を受け取ってしまう強い感受性の持ち主です。自分の意思で「気づく・気づかない」をコントロールできないからこそ、いくら「気にしすぎだよ」と慰められてもどうにもできないのです。
だからせめて、その気持ちを理解してあげるように心がけましょう。もし親御さんが細かいことを気にしない大らかなタイプだったら、お子さんの些細な悩みに対して「気にしすぎじゃない?」「気のせいだよ」と言ってしまいがちです。すると、「気にしすぎる自分が悪いのかな?」「自分が変なだけなのかな?」とますます落ち込んでしまい、根本的な解決にはなりません。
まずは「そうか、そんな風に感じたんだね」と受け止めてあげてください。そのうえで、「じゃあどうしたらいいかな?」「お母さんにできることはある?」と解決に向けた提案ができる環境を作ってあげましょう。
また、「誰とでも仲良くしなければいけない」という道徳心に縛られることで負担を抱えてしまう子も多いといいます。そのため、苦手な相手にも距離を置くことができず自分から近づいてしまう傾向も。そして結局、相手の言動に傷ついてしまうのです。
もしお子さんがお友だち関係で悩んでいたら、「一緒に遊んでいて楽しいな、好きだな、と思える子と遊べば、きっと相手も同じように楽しいと思うよ」とアドバイスしてあげましょう。
誰とでも仲良くするのは決して悪いことではありません。しかし繊細すぎる人は、不機嫌な人がいると「自分のせいかな?」と思い込んでしまい、必要以上に不安や心配を抱えてしまいます。心の安定を図るためにも、ときにはトラブルの元を避ける要領の良さも必要です。
親の声かけで繊細すぎる子どもが変わる
繊細な子が困難に負けずに強く、しなやかに生きていくためには『レジリエンス』という力を高めるといいでしょう。
『レジリエンス』とは、どんな困難な状況にあってもめげることなく前を向いていける力。これからの時代を生き抜くのに必要不可欠なこの力は、子育てや教育、家庭やビジネスシーンまで、さまざまな場面において非常に大きな注目を集めています。