子どもの主体性、大事にできていますか? ”言うことを聞く良い子” が将来生き抜けないワケ
愛情をめいっぱい伝える
動物学者デズモンド・モリスは著書『デズモンド・モリス子どもの心と体の図鑑』の中で次のように述べています。
子どもをほめ、たくさん抱きしめて安心させ大げさなほど愛情表現をする母親は、それより感情表現の乏しい母親に比べて、我が子が世界を探検する準備ができていることに気づくでしょう。そっけなく、ぶっきらぼうな母親は、子どもを心細くさせます。
(引用元:デズモンド・モリス(2010) ,『デズモンド・モリス子どもの心と体の図鑑』,株式会社 柊風舎.)
子どもが主体性を持って何かに挑戦するためには「どんなときでも自分を受け入れてくれる存在」が必要です。そのために、親は子どもへの愛情を言葉やスキンシップでめいっぱい伝えましょう。
また、言葉やスキンシップ以外にもおすすめしたい愛情表現方法が「ほめ写プロジェクト」という取り組みです。ほめ写とは、子どもの写真を自宅に飾り、それを見ながら子どもを褒めてあげるというもの。その際には「生まれてきてくれてありがとう」「見ているだけで幸せな気持ちになるよ」など、子どもの存在そのものを全肯定するような言葉をかけることがポイントです。
愛されている自信につながり、自己肯定感を高めるのに有効だといわれています。
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子どもの主体性は、環境次第でぐんぐん伸びていきます。子どもを「指示待ち人間」にしないためにも、親ができることから始めてみましょう。
文/田口るい
(参考)
ベネッセ教育総合研究所|集団の中で「主体性」を育むために園ができること
ダイヤモンドオンライン|子どもの主体性を引き出すには、どうすればいいか?
東洋経済オンライン|こうすれば子どもは「自発的」に学び始める!PHPファミリー|信じて任せて、自発性を引き出す~子どもの「やる気」のコーチング
All About|子供を「指示待ち人間」にしない育て方!言うこと聞く子ほど要注意
こどもまなび☆ラボ|“49” の失敗体験が子どもの挑戦力につながる!過干渉にならない会話のコツ
『これからの未来を生き抜くできる子の育て方』(2018年),洋泉社MOOK.
内閣府|コミュニケーションを高めるために
ほめ写プロジェクト|ほめ写プロジェクトとは?
デズモンド・モリス(2010) ,『デズモンド・モリス子どもの心と体の図鑑』,株式会社 柊風舎.
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