語彙と知識を増やす「子ども向け辞典」のいろいろ。漢字、ことわざ辞典や百科事典の選び方
でも、例えば上に兄弟姉妹がいる場合などは、上のお子さんが習うこのような知識分野に、早くから興味を持つこともあります。そのときの「興味の芽」のようなものを摘まないようにしたいもの。最近はイラストも多く、漫画で解説しているものも多いので、読み物として自然に学習できると思います。
この分野の本は、特に、シリーズ化されているものが多いですね。ひとつ買ったらそのシリーズでそろえたくなりますが、ちょっと注意が必要です。
1. 登場人物の性格や背景が分かるものを選ぶ
「虎の威を借る狐」ということわざがあります。力のある者に頼って、威張る小者のことをいいますが、例えば「ドラえもん」だと、このことわざを説明するために使われる登場人物は、ジャイアンのそばにいるスネ夫がふさわしいでしょう。実際に、以下のリストにある、ドラえもんのシリーズでは、このような例文が載っています。
のび太:スネ夫って、ジャイアンがそばにいるときって生意気で困るよね
しずか:ああいうのを「虎の威を借る狐」っていうんでしょう?
これは、ジャイアンとスネ夫の正確や力関係を知っているほど、理解が深まる例といえますね。キャラクターものはついそろえたくなりますが、その際は、登場人物や背景についてよく知っているものにする方が、知識定着の効果があると思います。
このキャラクターものには、ドラえもんシリーズ、ちびまる子ちゃんシリーズ、トムとジェリーシリーズ、クレヨンしんちゃんシリーズなどがあります。■ 小学館「ドラえもんの学習シリーズ」
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■ 集英社「ちびまる子ちゃん 満点ゲットシリーズ」
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■ 河出書房新社「だいすき!トム&ジェリーわかったシリーズ」
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■ 双葉社「クレヨンしんちゃんのなんでも百科シリーズ」
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2. シリーズでそろえなくてもいい
シリーズでそろえると調べ方が似通っているので、その点では良いのですが、辞典によってそれぞれ監修者が違いますから、実際に書店に出向いて、同じ言葉を引いてみて、比較して選ぶ方法でも良いと思います。キャラクターに頼らないシリーズでも良いものがあります。
■ ことわざ辞典いろいろ
■ 慣用句辞典いろいろ
■ 四字熟語辞典いろいろ
■ 語源辞典いろいろ
再びインターネット検索との比較
分からない言葉や事象に出会ったとき、インターネットで調べるのは確かに早いです。