子育て情報『語彙と知識を増やす「子ども向け辞典」のいろいろ。漢字、ことわざ辞典や百科事典の選び方』

語彙と知識を増やす「子ども向け辞典」のいろいろ。漢字、ことわざ辞典や百科事典の選び方

しかし、第2回でもお伝えしましたが、まずは紙の辞書で言葉を調べる方法を学びましょう。そしてその時、寄り道も楽しみましょう。子どもを、わざと言葉の海に航海させるのです。

また、安全面でも、インターネット検索にありがちな、関係のない寄り道、ネットサーフィンの機会がないことが、紙の辞書の最大の特徴かもしれません。

調べたあとが重要。知識の定着に何より大切なこと。

さて、このように知識を増やすタイプの辞典ですが、何よりも大切なことは、調べた言葉を日常生活で使いこなせるようになることです。そのために、保護者の方ができることがあります。
それは、実際に使ってみせることです。お子さんは、大人が使っているのを聞いて「そうか!それはそうやって使うのか!」とだんだんと分かっていくのだと思います。

【例】どんな日常シーンが浮かびますか?
ことわざ……「百聞は一見にしかず。見に行こうか!」
慣用句……「これは骨が折れる仕事だわ~」
四字熟語……「一朝一夕には身につかないわよ」
以前勤務していた、中学受験専門の塾で「今週は慣用句を50個覚える」なんて週がありました。当時は、私もそういうカリキュラムで教えたこともあります。しかし、そのようにして覚えた慣用句は、果たして「慣用」なのでしょうか。私はその点に疑問を感じ、オリジナルのカリキュラムを作り、今の講座開設に至ったという経緯もあります。言葉は使うためにあるのです。
試験に出るから覚えるのではなく、日常生活の中で使ってこそ意味があるのだと思います。ぜひ、家の中で、また出かけたときなどに、親子で使ってみてくださいね。

語彙と知識を増やす「子ども向け辞典」のいろいろ。漢字、ことわざ辞典や百科事典の選び方


■ 連載『ゆか先生の 国語辞典の世界へようこそ』各回の内容
第1回:国語辞典でこの時代を生きぬくための基本動作が身につく
第2回:子どもにぴったりの国語辞典を選ぼう! 電子辞書ってどうなの?
第3回:初めての国語辞典。カバーは?置き場所は?どんなふうに引くの?
第4回:ゲーム感覚でやる気をアップ! 付箋紙やノートで記録する方法など
第5回:漢字辞典、百科事典、ことわざ辞典、四字熟語辞典、語源辞典など、子どもの世界の辞典いろいろ
第6回:まとめ国語辞典を使えるようになった子どもたちのその後(※近日公開)

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