運動能力と戦術力が一気に身につく! スポーツ科学から生まれた「バルシューレ」
を子ども自身に考えさせることが目的だからです。子どもたち自身で考える時間やチームで話し合う時間を大切にしつつも、適切なタイミングでヒントを与えてサポートすることが、指導者としての重要な役割だといえるでしょう。
バルシューレは子どもをどう変える?
バルシューレで身につくといわれている能力は次の3つです。
【1】球技に必要な基礎運動能力
1. ボールを使う力
2. 自分の身体の使い方
3. 戦術理解
【2】自己肯定感
1. “そうぞう”(想像、創造)してチャレンジする力
2. 自己発信力
3. 意欲的に問題を解決する力
【3】変化に対応する力
1. コミュニケーション力
2. 多様性の理解と受け入れ
3. 忍耐力と柔軟性
また、ゲームを通して、自分の立ち位置や集団の中でどう動くかを学ぶ『空間認知能力』も育まれますし、仲間たちとゲームに取り組むことで『自発性』や『社会性』『リーダーシップ』も育ちます。
最後に、幼児でもできるボールゲームの一部をご紹介します。親子で遊ぶときやお友だちと遊ぶときの参考にしてみてください。
○ボールかご入れ
フィールドに置かれたカゴにボールを入れます。歩いていって入れる、投げて入れる、動くカゴを追いかけながら入れるなど、年齢や経験に応じて変化させましょう。
ボールと目標物との距離感をつかむ感覚が磨かれることで、空間認識能力が高まり、着球点を決定してパスやシュートを決める能力を伸ばします。
○ボール運びリレー
ボールを持って走り、次の友だちに渡すというリレーをベースに、ボールを蹴って走る、ディフェンダーを避けながら走る、など変化をつけましょう。正しいタイミングで最適な位置取りをして、協働的なボールの確保ができるようになります。また、パスやシュートなど突破のチャンスになるような隙を認識する能力が高まります。
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『バルシューレ』によって、特定の種目に取り組むことでは得られにくい “オールラウンドな基礎運動能力” が向上すると、将来どんなスポーツにも挑戦できる能力を得ることができます。
「ボールを蹴るのは苦手だけど、投げるのは得意」といった子は意外と多いもの。しかし、ひとつのスポーツで評価されてしまうと、自分の能力に自信が持てずに、スポーツ自体を嫌いになってしまいます。自分の向き・不向き、好き・嫌いに気づくことができるのも、『バルシューレ』の魅力ですね。