すべての子どもたちに音楽を――フランスの “感性を育てる” 音楽教育
のために努力し成功したときの達成感
これらはまさに「非認知能力」です。
音楽を通じて心豊かな人間を育てることを目的とする教育法として有名な「スズキ・メソード」。そのスズキ・メソードの創始者・鈴木鎮一氏も、「音楽を聴き、楽器を学ぶことによって、忍耐力や協調性といった人としての基本的な力を身につけること」を重視していたそうです。
スポーツでも同じ側面がありますが、音楽は特に、音の癒し効果で勉学とのバランスもとりやすいという相乗効果も期待できるそうですよ。
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「オーケストラ・クラス」の中で特に印象的だったシーンがあります。それは、2回目のレッスンで、初めて先生が弾くバイオリンの音色を聴いたときの子どもたちの表情です。それまでふざけて全く集中力がなかった子どもたちが、演奏が始まった途端、耳を奪われ、目を見開いて、演奏に聴き入るのです。生の音の威力は計り知れないのだと改めて思いました。
また、フランスでは幼児期に、「音楽覚醒/導入クラス」というものがあるそうです。ここで一番大事にされるのは「いろいろな音に触れる」こと。聴いて、歌って、踊って、“音楽を自由に本能的に感じる”ことで、音楽の素地が育まれるのでしょうね。
“折に触れていろいろな音楽を聴き、さまざまな楽器に触れ、たまにはコンサートなどで生の演奏を楽しむ”“気に入った曲を調べて深掘りしてみる”など、これなら親子で楽しみながらできそうですよね。フランスの音楽教育をちょっとだけ取り入れて、家庭で“親子音楽院”、始めてみませんか。
(参考)
SINGA FARM|【フランスの教育事情】音楽クラスでの感性を育てる教育とは?
公益財団法人 日本ピアノ教育連盟|フランスの中等音楽教育の仕組み
パリからフォルマシオン・ミュジカル便り|『無知な人のためのフォルマシオン・ミュジカル入門』?!パリからフォルマシオン・ミュジカル便り|フランスの「早期音楽教育」について
ウィキペディア|地域圏立音楽院
ウィキペディア|フランスの音楽専門教育
『オーケストラ・クラス』
ONTOMO|「どの子も育つ」鈴木鎮一の音楽教育を体験して
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