「ごめんね」が聞こえず、ケンカに発展。マスク生活は子どもの「脳の発達」を遅らせる!?
家庭では、これまで以上に表情を見せることを意識してください。
また、乳幼児期は「かむ」「飲み込む」という動作を覚える時期です。マスクを外す家庭での食事時は、親の口の動きをよく見せるようにしましょう。
■親子スキンシップを積極的に
子どもの脳と心の発達には、スキンシップが効果的なようです。マスク生活が続く毎日でも、「家庭内で身体接触をともなう対面コミュニケーションができていれば、過度に不安に思う必要はない」と明和氏は述べています。
子どもをぎゅっと抱きしめたり、頭や体をなでたりといった安らぎのスキンシップをしてみましょう。子どもを膝に乗せての読み聞かせも◎ですよ。また、身体心理学が専門の『幸せになる脳はだっこで育つ』著者・山口創氏によると、「父親にすすめたいのは体遊びを兼ねたスキンシップ」とのこと。
肩車やお馬さんごっこがよいそうです。
■笑顔が伝わる「前向きな言葉がけ」を
23年の保育士経験があるこどもコンサルタントの原坂一郎氏は、マスクをしていても笑顔が伝わる方法として、 “前向きな言葉がけ” を挙げています。子どもは、それまでの経験から、「やったね!」「頑張ったね」「かっこいいね」などの言葉を発する人の表情が、笑顔であることを知っています。ですから、マスクを着用していたとしても、その人の顔は「笑顔」だと認識できるのです。
ほめ言葉以外にも、「がんばろうね」「できるかな」「よかったね」などの “優しい言葉” でも笑顔は伝わるのだとか。子どもに対する前向きな言葉がけを、いま以上に意識してみましょう。
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コロナ禍以降、子どもたちを取り巻く世界は大きく変わってしまいました。しかし、いまも「子どもたちには笑顔が満ちあふれ、そのかわいらしさはまさに天使そのもの」と原坂氏は言います。
今後、どれだけ続くのかもわからないマスク生活ですが、子どもたちの健やかな心と脳の発達のために、大人はできるだけのことをしてあげたいものですね。
(参考)
女子SPA!|“マスク育児”が子どもの発達に影響?親・先生の表情がよめないリスク
ダイヤモンドオンライン|「マスク世代の子供」に知能低下リスク?専門家が考える対策とは
朝日新聞|マスク、黙食、密回避…制約だらけの日常 子どもの脳や心の発達は
FNNプライムオンライン|表情が見えにくいマスク生活、子どもの発達に影響は?「反応が乏しくなった」