「強み」を知るだけで幸せが9.5倍に。3つの質問で子どもの「強み」を見つけよう!
・「自分の強み」をよく理解している
・強みを生かして、宿題を「締め切り」に間に合わせる
・強みを生かして、友だちとの「問題を解決」する
・積極的な方法で「ストレスを解消」する
・日常的なストレスを「あまり感じない」
(引用元:リー・ウォーターズ 著, 江口泰子 翻訳(2018)『ストレングス・スイッチ 子どもの「強み」を伸ばすポジティブ心理学』, 光文社.)※太字は編集部が施した
いかがですか?「親が子どもの強みに注目することで、子どもの自己肯定感が高まる」と松村氏が言うのも納得ですね。このような特徴をもつ子どもは、きっとストレスなく満足度の高い人生を送れることでしょう。
一方で、欠点ばかりが目につく親もいます。松村氏によると、それを心理学では「ネガティビティバイアス」と呼ぶのだそう。人間の脳は、悪いところに目を向けて危機的状況を回避する働きをもっており、特に親はわが子への愛情ゆえに、弱点を積極的に見つけ、それを直してあげたいと思う傾向があります。
また、せっかくわが子の強みに気づいても、否定したり、「たいしたことない」と過小評価したりすることも同様です。「調子に乗らないの」「そんなことできてもしょうがない」「○○ちゃんの方が上手」などと強みを否定すると、子どもは自信を失ってしまうと松村氏は述べています。それだけでなく、「自分は何をやってもダメだ」と自己効力感が急激に低下してしまうとのこと。
子どもは自己効力感が失われると、ネガティブな思考にはまってしまい、チャレンジすることや頑張ることを諦めるように……。子どもが将来幸せになるには、親が子どもの強みを理解してくれること、またサポートや応援をしてくれることが重要なのかもしれません。
子どもの「強み」を見つける3つの質問
そうはいっても、「わが子の『強み』が何かわからない」「優れているように見えるところはあるが、それは親バカだからかもしれない」「ただの趣味のように見えるけど、それが『強み』として通用するの?」など、子どもの強みそのものがわからない人や、強みだと判断しかねている人もいるのではないでしょうか。
そこで、前出のウォーターズ氏が提唱する「強みベース子育てプログラム」より、子どもの強みの見つけ方をご紹介します。次の3つの質問に答えてみてください。お子さまの「強み」を見つけましょう!
- 質問1:【得意】同じ年齢の子どもよりうまくできることはありますか?
- 質問2:【熱意】イキイキと熱中していることはありますか?
- 質問3:【頻度】いつも進んでやりたがることはありますか?
これら3つの要素は、密接に絡み合っているとウォーターズ氏は指摘します。