子どもが嫌がることの定番といえば、お風呂に歯磨き、そして着替え。特に着替えは出かける前の時間のないタイミングで必要になるため、「嫌がられてイライラしてしまった」という経験をもつママも少なくないのでは?そこで、毎日の着替えをラクに済ませるためのコツについてまとめます。
気が散るものを減らす!
朝のリビングは誘惑がいっぱい。テレビ番組に、出しっぱなしのおもちゃ、普段は手の届かないところにしまってある大人用の道具など、着替えをさせようにも、気が散ってしまうものはあちこちにあったりするもの。
子どもは同時にいくつも考えたり、優先順位をつけたりといったことは難しいので、気になるものがあったら意識はすべてそちらに行ってしまい、着替えどころではありません。こういった、着替え以外に気を散らしてしまいそうな要素は、着替え前にしっかり片付けておきましょう。
着替えやすい工夫を
子どもの集中力は長く続かないため、着替えに時間がかかってしまうと途中で飽きてしまい、飽きたことで怒られると着替え自体が嫌いに…。そこで、あらかじめ着替えを嫌がる時期には、着るのに時間のかからない、ボタンや装飾の少ない服を選んであげたりするのも有効です。
着替えに必要な手順を一覧にして、リスト化してあげるのも意外に有効なんだそうです。ひらがなで書いてあげて、一緒に読み上げてあげれば文字の勉強にもなりますし、パジャマを脱ぐ、シャツを着る、ボタンを止めるなど、一つひとつの作業にすれば、子どもも次に何をしたらいいのかわかって、着替えをするモチベーションにもつながります。
自主性を優先してあげる
無理に着替えさせようとすると、かえって反発してしまうのは、子どもが自分でやりたいと思っているから。時間がないからと怒って無理やり着替えさせるのではなく、余裕を持って着替えを始めさせ、親は「手伝ってあげる」くらいの気持ちで着替えさせると、子どもも納得して自分で着替えをするようになります。
また、3歳くらいになると、服の好みなども出てくるので、ママが用意した服を着させるだけでなく、何着か服を用意して、自分で選ばせたり、服を脱ぐ時に「汗で汚れちゃってるから脱ごうか」と、脱ぐ理由を作ってあげて、自分から脱ぐようにお膳立てをしてあげるのも有効なのだとか。子どもが着替えを嫌がるのは、着替えの習慣が身につくまでの我慢。それまでは、着替えを嫌がってもむやみに叱ったり無理やり着替えさせるのではなく、自分で着替えを進んでできるように、ママも時間と心に余裕を持って着替えを見守ってあげたいですね。
(文・姉崎マリオ)